インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供するヴァリューズは、国内の20歳以上の男女24,665人を対象に、結婚式・結婚式に相当するイベントの実施予定を調査。
また、2019年1月以降に結婚式・結婚式相当イベントを実施済、または予定していると回答した524人を対象に新型コロナウイルス影響前後における結婚式検討~実施までの意思決定プロセスや予算の変化を分析したとのことだ。
また、アンケート調査に加え、ヴァリューズが保有する約250万人の独自パネルを活用したインターネット行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」を用いて、消費者の結婚式に関する年間検索行動、利用サイト等を分析。
【調査・分析概要】
■全国のヴァリューズモニター(20歳以上男女)を対象として、2021年4月6日~4月12日に、スマートフォンによるアンケート調査を実施(回答者24,665人)。
SCR調査:24,665サンプル
同調査:524サンプル(2019年1月以降、結婚式・結婚式に相当するイベントを実施・予定している人)
■性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計をおこなっている。
■今回の調査では「コロナ前実施=2019年1月~12月に結婚式イベントを実施」「コロナ後実施=2020年1月以降に結婚式イベントを実施・予定」と定義
■Webサイトのユーザー数はPC・スマートフォンからのアクセスを集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
◆実施時期は緊急事態宣言の影響大も20年秋・21年春以降に復調傾向
まず、2019年1月以降に結婚式・結婚式に相当するイベントを実施(予定含む)した人に実施時期を聞いたという。
新型コロナウイルス影響での緊急事態宣言が発令されるたび実施は大きく減っていたが、2020年秋には復調傾向を示していたという。
また、2度目の緊急事態宣言が解かれた2021年4月以降で実施しようと考えていた人も多くいたとのことだ。
ヴァリューズのインターネット行動ログ分析ツール「Dockpit」で分析した結婚式関連・検索ユーザー数の推移も同様の傾向を示していたことがわかった。
◆コロナ後の式場選びは“情報誌・ネットで十分絞り込み⇒会場見学”の流れが増加
結婚式に関する情報収集開始~結婚式実施までのそれぞれの時期ごとに、式場(会場)選びに関して参考にした手段を聞いた。
コロナ前は、式場情報収集媒体1位が「見学・下見」でしたが、コロナ後は「結婚情報誌」が1位となっており、感染対策からか検討候補が絞られるまでは会場見学を避ける傾向が伺えるという。
どのような結婚情報サイトが見られているのか、結婚・ブライダル関連ワードが含まれる接触サイトランキングを調べたところ、「ゼクシィ」が1位となったほか、3位には結婚式専門EC「PIARY(ピアリー)」がランクイン。
また、コロナ前後での結婚・ブライダル関連ワードが含まれる検索ワードTOP24を比較すると、共通して「結婚式」等が多いものの、コロナ後には、「コロナ」「小さな結婚式」など、コロナ影響による実施形態の変化を思わせるワードがランクインしていたとのことだ。
◆コロナ影響で実施規模も縮小、二次会も自粛増加
結婚式・結婚式に相当するイベントの実施形態や平均予算を調査し、コロナ前後で比較。コロナ後は家族・親族のみの食事会が増え、少人数で実施し規模を縮小した人が増えたという。
また二次会などの大人数・酒席を伴う形態が大幅に減少していたとのことだ。
さらに、平均予算はコロナ前後で90万円近く減少。規模の縮小に伴い予算も大幅に減少したようである。
◆式場を選ぶ際のポイントは“低予算&小規模会場”、立地・交通の便は不要に
コロナ前後で式場を選ぶ際の重視点を比較。
1位は共通して「式場・会場の雰囲気」であったが、コロナ後、「立地や交通の便」は大幅に重視率が下がっていたという。その代わり予算を抑えられ、少人数で実施できる会場がより選ばれやすくなっていることがわかった。