アイリスオーヤマは、東日本大震災で甚大な被害を受けた東北農業の営農再開を目指す取組みの一つとして、2021年5月15日に従業員による田植えを実施したと発表した。
同社は、2011年3月に発生した東日本大震災で甚大な被害を受けた東北農業の復興支援を目的に精米事業に参入。
福島県沿岸部(南相馬市、浪江町、双葉町)では、舞台ファームが営農再開ビジョンのフラッグシップとして稲の作付けに取り組んでおり、同グループはそこで生産された玄米を買取りパックごはんとして販売しているとのことだ。
一方で、東北農業における課題は多く、特に原子力災害により深刻な被害を受けた福島県浜通り地域においては、農地のインフラ整備の遅れや担い手の不足、風評被害などによる米の販路縮小など多くの課題があるという。
そうした中で、同グループは、東日本大震災10年を迎えた今年以降も玄米の買取りを継続し、従業員が農地に出向いて農作業に触れることで、引き続き被災地域の課題解決と人材育成に貢献するとしている。