花王は、5月17日から6月23日正午までの期間、若手社会起業家の育成を支援するプログラム「花王社会起業塾」の2021年度塾生の募集を行なうと発表した。
豊かな生活文化の実現と、社会のサステナビリティへの貢献をめざす花王では、「これからの新しい生活文化をつくる」をテーマに、社会の変化を先取りし、多様な新しい視点で、生活者に寄り添い、よりよい暮らしや働き方などに向けた基盤づくりに取り組む社会起業家を3組(団体)支援するとのことだ。
花王は、2010年より、特定非営利活動法人ETIC.(エティック)と協働で、社会課題をビジネスの手法で解決する若手社会起業家の育成支援を行なう「花王社会起業塾」を実施している。
これまで、子どもの貧困と教育格差、ワーク・ライフ・バランス、QOLの向上、障がい者の自立などのテーマで、32組の社会起業家を支援してきたという。
さまざまな社会課題が山積する中、革新的な発想で解決方法を示す社会起業家の役割は、年々大きくなっており、また現在、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、社会課題の深刻化が危惧されている。これまでの社会システムの在り方が問われるとともに、社会起業家の存在がいっそう求められているとのことだ。
2021年度は、昨年度に引き続き、これまでの知見をいかしながら、より充実したカリキュラムを、オンラインを中心に開催していく予定であるとのことだ。
プログラムでは、第一線で活躍する経験豊富なメンターや専門家、社会起業塾OBOGをはじめとする先輩起業家とのメンタリングの機会を豊富に提供。
メンターからの問いかけを通じて、課題の本質をつかみ、事業の軸を定めながら、事業戦略を磨きあげるとしている。さらに、現場での仮設・検証を繰り返すことで、事業を加速させていくとのことだ。
特に今年度は、先輩経営者とのメンタリング時間を増加し、オンラインと対面研修を組み合わせた多様なインプットの機会を予定。
なお、この募集・選考は、特定非営利活動法人ETIC.が主催する「社会起業塾イニシアティブ」を通じて行なうという。
花王は今後も、豊かな生活文化の実現と、社会のサステナビリティへの貢献をめざし、花王ならではの視点で、若手社会起業家の支援を通じ、次世代を育む人づくりと新しい社会的価値の創造に寄与していくとしている。
「花王社会起業塾」 2021年度 募集概要
■対象となるテーマの事業
「これからの新しい生活文化をつくる」
社会の変化を先取りし、多様な新しい視点で、生活者に寄り添い、よりよい暮らしや働き方などに向けた基盤づくりに寄与する事業
■対象となる団体の要件
【1】代表者をはじめ、活動の中心メンバーが18~39歳程度であること
※法人化の有無および形態(営利法人/非営利法人)は問わない
※学生・社会人の区別は問わない
【2】顧客/当事者に対してサービスやプログラムを提供した実績があるなど、すでに活動に取り組み始めていること
【3】具体的な活動を実施する予定であること(事業検討のみは不可)
例)・オンラインでのサービス提供をしている(予定も含む)
・教育や医療・福祉の分野などで、感染拡大防止にも十分留意しながらも、活動を継続している。
■募集数
3組(団体)以内
■募集および実施期間
・募集期間 : 2021年5月17日~6月23日正午 締切
・最終選考会 : 2021年8月27日 (オンライン開催)
・プログラム実施期間 : 2021年9月21日~2022年3月18日