日本パッキング&シールズと、千葉を中心とした医療用医薬品卸売を業務とし、医薬品の地域配送に精通した岩渕薬品とが、千葉県佐倉市と連携し、新型コロナワクチンを冷凍管理の状態で安全、且つ、正確に配送する仕組みを構築したと発表した。

日本パッキング&シールズは、ファイザー社製ワクチンは非常に繊細な輸送形態を求められていることから、今回、基本接種型施設から連携型(サテライト型)接種施設のあいだを高度な温調冷凍容器を利用し、冷凍管理状態(零下20度以下)のまま輸送することを考案。

佐倉市は、この輸送箱を用いて岩渕薬品が持つ長年の輸送経験を利用し配送することで、市内全域の連携型(サテライト型)接種施設に温度管理が出来たワクチンを常時、安全・確実に輸送出来るシステムを構築したとのことだ。

使用するのは、日本パッキング&シールズが開発した、零下20度以下での冷凍保管ができるタイプと、温度を2~8度に保って冷蔵移送を可能とする2種類の配送ボックス。

岩渕薬品が配送を担当し、超低温冷凍庫(ディープフリーザー)を備えた「基本型接種施設」からワクチンを受領したのち、集団接種会場や地域の医療機関などの「連携型(サテライト型)接種施設」へ配送する。

零下20度帯での配送を実現することで、ワクチンをより安全に配送でき、冷凍管理での保管期間は(最大14日間)となっており、冷蔵保管期間(最大5日間)より長く保管し接種することが可能であることから、各医療機関ではワクチン接種をより柔軟に、計画的に実施することが可能になるとしている。