エーザイは、地球温暖化の原因となる温室効果ガス(GHG)削減のため、カーボンニュートラル達成とそれに向けた中長期目標を新たに設定したことを発表した。

中期目標:2030年再生可能エネルギー使用率100%達成
同社グループの総エネルギー使用量の65.3%(2019年度)を占める電力について、使用量のすべてを再生可能エネルギーに切り替える(スコープ2の電力由来のCO2排出量をゼロとする)

長期目標:2040年カーボンニュートラル達成
グループ全社のCO2の排出量と吸収量をプラスマイナスゼロの状態にする(スコープ2に続き、スコープ1の化石燃料由来のCO2排出量を実質ゼロとする)

これらの目標を達成するため、省エネ設備の導入・更新等の継続に加え、再生可能エネルギーの導入拡大、営業用車両の電気自動車・燃料電池車への切り替え、工場への自然エネルギー発電設備の導入等の新規技術の活用を進めるという。

また、スコープ3の排出量削減に向け、サプライヤーとも協働を強化する方針を示している。

今回の新たな目標設定は、各国政府による脱炭素社会の実現による気候変動問題解決に向けた取り組みや世界的な社会課題解決の要請に応えるものであり、これまで以上に環境保全への取り組みを加速させることを宣言するものだとしている。