テラドローンは、UAVレーザーである新型レーザードローン Terra Lidar One の発売を開始したと発表した。
テラドローンはレーザードローンを用いた建設業界のデジタル化を進めている。レーザードローンを導入することで、植生下も含む広範囲な地域の測量を低価格で実施することが可能となるとのことだ。
一方、従来のレーザードローンでは、フライト計画の作成ミスによる衝突リスク、機体や解析ソフトを含めて1000万円以上の初期投資、大きな機材を運用する手間などが問題となっていたとのことだ。
新型モデルの「Terra Lidar One」
テラドローンはこれらの問題を踏まえ、6方向の検知機能を搭載しコンパクトな折り畳みが可能なMatrice300RTKに機体を変更、フライト高度も70m以上に向上させ、フライト速度も3m/秒から10m/秒に速くなったという。
対地高度・フライト速度の上昇によって、より効率的な計測が可能となり、1時間あたり50haの計測が実現するとしている。
また、解析サービスも含めて996万円に価格を抑えることで、初期費用の回収リスクを最小限に抑えている。クラウド上で解析から公共測量の帳票作成まで可能なワンストップソリューションとなっているとのことだ。
なお、テラドローンは、安心・安全な現場運営のために、合計2日間にわたる座学・実践トレーニングまで含む導入講習を実施。また、導入後も技術員による継続的なサポートを提供しているという。
建設業界において、従事者の高齢化・人手不足による労働力低下や、インフラの老朽化などが問題となっている。テラドローンはドローンによるレーザー測量の導入を推進していくことで、建設業界の課題解決に取り組んでいくとのことだ。