楽天グループは、運営するクチコミ就職情報サイト「楽天みん就」において、2022年卒業予定の学生を対象に調査した「楽天みん就 2022年卒就職人気企業ランキング」を発表した。
「楽天みん就 2022年卒就職人気企業ランキング」は、「楽天みん就」に登録している2022年卒業予定の大学生・大学院生を対象に、2020年9月16日から2021年2月25日にかけて、「楽天みん就」ウェブサイトおよび「楽天みん就」主催のオンラインイベント「みん就LIVE」においてウェブアンケート調査を実施し1,722人から回答を得たという。
学生が、調査対象企業約600社から志望する上位5社を選択し、各企業の志望理由を「仕事」、「会社」、「雇用」、「社会的責任」、「採用活動」の5つの観点において回答したものを、「楽天みん就」がポイント化して集計。
総合トップ約200社に加え、「楽天みん就」特設サイトでは、「業界別」、「文理/男女別」、「魅力別」の各ランキングも掲載しているとのことだ。
■「楽天みん就 2022年卒就職人気企業ランキング」結果概要(総合トップ20)
■「楽天みん就 2022年卒就職人気企業ランキング」調査結果考察
コロナ禍で学生の企業選びの軸は、業績や安定感、成長性など、企業のポテンシャルを重視する方向にシフト
コロナ禍で景気の先行きが不透明な中、学生の企業選びの軸が、業績や安定感、成長性など、企業のポテンシャルを重視する方向にシフトしている傾向がみられたという。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い重視するようになったポイントについて尋ねたところ、「経営基盤が安定している」という回答が最も多く、34.3%を占めた。
こうした価値観の変化が、今年の総合ランキングに大きな変動をもたらしたと考えられるとのことだ。
伊藤忠商事が10年ぶりに首位を獲得。金融各社も躍進
今年の総合ランキングでは、大手商社の中でも好調な業績を維持している伊藤忠商事(昨年3位)が、2011年以来10年ぶりに1位を獲得。
業界別で見ると、29位のジェーシービー(JCB)(昨年82位)、50位の三井住友カード(昨年134位)が昨年から大幅に順位を上げており、昨今のキャッシュレス化の進展により、クレジットカード企業の注目度が高まっていることがうかがえるという。
また、三井住友銀行(昨年121位)が75位、みずほフィナンシャルグループ(昨年124位)が76位、三井住友信託銀行(昨年166位)が86位へと昨年から順位を上げるなど、銀行もランクアップ。
各企業が実施している通年採用やデジタル人材の採用枠増設といった新しい取り組みに対して、学生が敏感に反応したことが要因のひとつと考えられるとのことだ。
コロナ禍の「身近な企業」として音楽・ゲーム系企業がランクアップ
総合ランキングで3位に入ったソニーミュージックグループ(昨年17位)を筆頭に、11位のエイベックス(昨年49位)、19位のポニーキャニオン(昨年96位)、42位の任天堂(昨年54位)など、音楽やゲーム関連企業がランクアップ。
コロナ禍において、自宅でも楽しめるエンターテインメントがより身近な存在になったことで、知名度が高まり注目が集まったとみられるという。
今後も、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い不要不急の外出を控えることが求められる場合、人々がエンターテインメントに触れる機会が増えるとみられ、この傾向は継続すると考えられるとのことだ。
■「楽天みん就 2022年卒就職人気企業ランキング」調査概要
調査主体: 楽天グループ株式会社「楽天みん就」
調査期間: 2020年9月16日~2021年2月25日
調査対象: 2022年卒業予定の登録学生会員(大学生・大学院生)
有効回答人数: 1,722人
調査方法: 「楽天みん就」ウェブサイトおよび「楽天みん就」主催のオンラインイベント「みん就LIVE」でのウェブアンケート