6割が「やりがい」重視でコロナ禍転職 年収800万以上では4人中3人副業 ウォンテッドリー、コロナ禍の転職・副業に関する調査実施

ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリーは、コロナ禍の転職、副業に関する調査結果を発表した。

「Wantedly」ユーザーに対し、2021年2月22日から2月26日にかけ、1年以内に転職したコロナ禍転職者、計267名を対象に「コロナ渦における転職・働き方に関する調査」を実施。

コロナ禍転職理由の1位は「仕事内容のやりがい」となり、4位の「給与水準」の1.5倍の回答数

直近の転職において、重視したことを聞いたところ、「仕事内容のやりがい」が60%で1位、2位が「自己成長性」で52%、「勤務形態の柔軟性」が42%で3位、「給与水準」が41%で4位という結果になった。

年収別の転職理由を見ると、年収増大に応じて「仕事内容のやりがい」、「給与水準」が増加する傾向に

年収別転職理由では、「仕事内容のやりがい」、「給与水準」といった項目に年収の増大に応じて増大傾向が見られた一方で、「福利厚生」には減少傾向が見られたとのことだ。

転職回数が増えると、転職理由においてやりがいの他、勤務形態の柔軟性、福利厚生を重視する傾向に

転職回数別に転職理由を見ると、転職回数を増すごとに「仕事内容のやりがい」やリモートワークなどの「勤務形態の柔軟性」、そして「福利厚生」を重視する傾向が見られたという。

直近の転職を考え始めた理由は働き方、スキルに関する意識の変化が74%を占める

コロナ禍転職者が転職を考え始めたきっかけは「スキルに関する意識の変化」「働き方に関する意識の変化」が37%で同率1位となり、給与に関する意識の変化と回答した人は10%という結果に。

働き方が変化する中で今後の働き方や、身につけるべきスキルなど、キャリア形成関連の回答が大半を占めたのではないかと思われるとしている。

年収800万台の層の75%が副業を行っていると回答

コロナ禍転職層の中で、副業を「やりたくない」という回答は殆ど見られなかったという。

副業を行っている割合に着目すると、年収800万台の層が75%と、全体の34%に対して倍以上の割合を占めるという結果となった。

副業に対して最も求めることの上位に着目すると、転職理由と1位と4位が逆転

副業に対して最も求めることの1位が「給与水準」(26%)、4位が「仕事内容のやりがい」(18%)となり、転職理由とは逆転する結果に。

自己成長性(26%)、勤務形態の柔軟性(21%)は転職理由と同様にTOP3を飾るという結果となった。

副業の探し方、1位は知人の紹介という結果に

副業の探し方はトップの「知人の紹介」が57%と、2位の「Wantedly」の25%の倍以上を占めるという結果に。人と人とのつながりの重要性が感じられる結果となった。

コロナ禍転職理由に関する考察

今回のコロナ禍転職者に関する調査を通じて、転職理由の1位が「仕事内容へのやりがい」ということが判明。これには大きく2点の要因が考えられるという。

1点目は2020年10月に公開した資料「モチベーションから紐解く 自律型組織の作り方」において言及した様に、仕事の意義を重視する価値観を持つミレニアル以降の世代が台頭してきている点。

なお、ミレニアル以降の世代は2025年には全労働人口の過半数を占めると推測されている。

2点目としてはコロナショックにより、企業のミッションや理念を「WHY」とした際の「HOW」と「WHAT」にあたる働き方や事業内容がめまぐるしく変化した点。

「HOW」と「WHAT」が劇的に変化してしまう状況下で転職先を考える軸として、普遍的な「WHY」、つまりその会社が目指すことに共感できてやりがいを感じられるかどうか、という点が重視されたのではないかと思われるとのことだ。

ビジネスSNS「Wantedly」がこれまで創出し続けてきた、共感を軸にした人と会社との出会いへのニーズの高まりが、コロナ禍転職者を対象とした調査結果から浮き彫りとなった。

ウォンテッドリーは、企業の潜在転職者への認知形成、共感を軸とした人と企業の出会いの創出を提供しながら、入社後の従業員の定着、活躍を支援するエンゲージメント事業を推進することで、Wantedlyが「はたらくすべての人のインフラ」となる世界の実現を加速させていくとしている。

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