無印良品、ドリンクをペットボトルから循環型原料であるアルミ缶へ切り替え フードロスの削減も

無印良品を展開する良品計画は、地球資源の循環化および廃棄物削減のための様々な取り組みを進めている。その一環として、2021年4月23日より、ドリンクのパッケージをペットボトルから循環型原料であるアルミ缶へ切り替え、新たに発売すると発表した。

商品概要

2021年4月23日より、現在発売している、無印良品のドリンクをペットボトルからアルミ缶に容器を変更し、発売するという。(全12種)

ペットボトルからアルミ缶へ。循環型原料へ切り替え

1980年のブランド創生以来、商品開発の基本としてきた「素材の選択」、「工程の点検」、「包装の簡略化」の観点から、地球資源の循環化および廃棄物削減を更に推し進める事で、生活者の人々のくらしの役に立ちたいと考えているとのことだ。

そこで、持続可能な社会に向けてすぐにできる事として、飲料全般のボトルを、循環型資源であるアルミ素材に切り替える事に着手。

アルミ缶は、日本国内のリサイクル率が約98%、さらに水平リサイクル率(缶から缶へ)も約70%と高く、繰り返しリサイクルできる素材であるという。

また、アルミ缶のボトルは遮光ができ、透過を抑えられるため賞味期間が長くなり、フードロスの削減につながるとのことだ。

[アルミ缶のリサイクルの特長]

“水”を起点としたサステイナブルな取組み「みずから、はじめよう。」

“水”は私たちが生きていく上で欠かせないものであり、とても身近にあるという。無印良品では、「みずから、はじめよう。」と題した”水”を起点としたサステイナブルな取り組みをいろいろと展開していく予定とのことだ。

“水”をきっかけに、ユーザーといっしょに環境や健康について考える機会を増やしていきたいと考えているという。

[水プロジェクトの実績と今後の計画]

プラスチックごみ削減の一環として、無印良品の店内に給水機を設置し、無料で行っている給水サービスは、2020年7月に113店舗でスタートし、現在270店舗まで広がった。

2021年5月末には300店舗、2021年12月末までに国内の全店舗460店舗への導入を予定している。あわせてスタートした、「給水」を日常生活に楽しく取り入れる「水」アプリは135,000ダウンロードとなっており、このアプリを使った計量では、参加者の「給水」への参加により約20万本のペットボトルの削減に繋がっているとのことだ。(※500ml換算)

くわえて、生活拠点にもっと給水スポットを増やしてほしいというユーザーの声に応え、無印良品店舗以外にも、他企業や地方自治体への給水機導入をはじめとする”水”を起点とした取り組みをスタート。

[TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT×ARTとの取り組み]

三井不動産レジデンシャルとナイキが運営する2020年10月に期間限定でオープンしたスポーツ施設「TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT×ART」に、無料で使える給水器を4台設置。

自動販売機は設置しておらず、無印良品の商品「自分で詰める水のボトル」の販売も行っているとのことだ。

[熊本市との取り組み]

熊本市は上下水道のすべてを天然地下水でまかなう世界に誇る地下水都市で、2022年4月にアジア・太平洋水サミットの開催も予定。同社は、熊本市と連携し、”水”を通じた持続可能な社会の実現のための取組みをすすめるという。

熊本市内施設に8台の給水機を設置したり、プラスチックごみ削減のメッセージをつたえるほか、熊本市立の小中学校でマイボトルの習慣化を促進する出前教室のサポートや、市内の水源をめぐるウォーキングイベントの開催も予定している。

今後、さらにたくさんの企業や自治体と、”水”を通じた取り組みをすすめていきたいと考えているとのことだ。

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