楽天グループのICT事業会社である楽天コミュニケーションズは、飲食店を中心とした食品等事業者向け食品衛生管理クラウドサービス(SaaS)「あんしんHACCP」を、本日より提供開始すると発表した。
「あんしんHACCP」は、厚生労働省の定める「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理の手引書」を参考に設計しており、HACCPに沿った衛生管理方法の設計、運用をサポートするクラウドサービス。
主な特徴は以下のとおりとなっている。
■「あんしんHACCP」の特徴
1. 標準搭載テンプレートを活用することで、衛生管理計画の作成や、記録の煩雑さの解消を実現。
2. スマートフォン・タブレット用の専用アプリを用意。日々の店舗での記録を簡略化、複数店舗の一元管理も可能。
3. 定期的な室内換気や清掃、消毒等、新型コロナウイルスをはじめとする感染症対策の基本となる項目を日々確認、記録可能。
楽天コミュニケーションズは、2021年6月に、国際標準であるHACCPに沿った衛生管理が原則すべての食品等事業者へ義務化される改正食品衛生法の完全施行に向けて、飲食店等の支援を強化していくという。
同サービスも将来的に、機能の拡張も視野に入れており、冷蔵庫の庫内温度を測るIoT温度センサーとの連携等を検討していく予定であるとのことだ。
なお、同サービスの食品等事業者への販売は、ソリューション事業者との協業を通じて行うという。
第一弾として、楽天コミュニケーションズは、衛生管理の世界的リーディングカンパニーEcolab Inc.の日本法人であるエコラボと協働し、本日よりサービスの提供を開始。
楽天コミュニケーションズは今後も、食品取扱事業者の衛生管理対策の一助となれるよう「あんしんHACCP」のサービス向上に努めていくとのことだ。