ロクシタンジャポン(以下、LOJ)とヤマト運輸(以下、YTC)は、ロクシタン製品を購入するすべての利用者の満足度向上に向け、YTCが保有する全国110か所以上の倉庫ネットワークと輸配送ネットワークを組み合わせ、日本国内での店舗および公式通販サイト販売における最適なサプライチェーンの構築を実現する戦略的パートナーシップに合意したと発表した。

1. 背景

ECの拡大で販売チャネルの多様化が急速に進む中、企業には消費者ニーズに合わせた、より柔軟なサービス提供が求められているという。

特に新型コロナウイルスの感染拡大で、店舗、EC双方の販売拡大に資するサプライチェーンの再構築は、多くの企業にとって重要な経営課題になっている。

LOJは、今後予測される物流の増加と消費者ニーズの多様化に対し、店舗・公式通販サイトにおける流通コストおよびオペレーションの最適化を図っていくことが課題となっており、サプライチェーン全体を改革するパートナーを模索していたとのことだ。

また、ロクシタンがブランド創設以来長年にわたり取り組んできた環境保全活動と意思を同じくする企業とのパートナーシップを進めることで、さらなる多くの環境負荷低減の取り組みを目指していたという。

YTCは、法人企業に向けた物流の効率化、在庫の最適化に加え、物流を通じた販売促進支援など、企業成長に資するサプライチェーン変革を支援する価値提供を進めている。

YTCの強みである全国の倉庫ネットワークや輸配送ネットワークのシームレスな結合とデジタル情報の可視化を通じ、店舗、EC双方の在庫を適正化し、スピード納品、輸配送コストの低減など企業の経営に資するサプライチェーン構築の最適化を提供。

また、ヤマトグループでは「サステナブル中期計画2023【環境・社会】」を策定し、各重要課題(マテリアリティ)に対する具体的な行動の内容と、2023年までの到達目標を定め、事業活動の中で各施策を遂行することで、社会と事業の持続可能な発展を目指しているとのことだ。

今回、両社は戦略的パートナーシップを結び、顧客満足度のさらなる向上に向けたサプライチェーン全体の変革を目指すという。

また、日本でのサプライチェーンモデルを確立後、グローバルスタンダードのモデルとしてロクシタングループ各国への展開を予定。

2. 戦略的パートナーシップ合意書に関する内容

LOJとYTCが連携し、日本国内の店舗および公式通販サイトで流通するロクシタン全製品について、購入者にとって価値の高い、最適なサプライチェーンを構築するとのことだ。

ヤマトグループの国内外の緻密な輸配送ネットワークと、110か所以上の倉庫ネットワークを組み合わせ、ネットワーク上で店舗・公式通販サイト在庫を絶えず一体で流動化させ、各状況に合わせた最適な輸送方法をTMS(Transport Management System)でコントロールすることで、在庫の偏りや欠品の解消、輸送コストの低減やスピード配送・納品を実現。

最適化されたサプライチェーンにより、店舗販売員が販売に注力できる環境や、公式通販サイト購入商品の受取可能日の前倒し、受け取り方法の多様化など、購入者の満足度向上を図るとしている。

両社は取り組みの目標として、
●ロクシタンジャポンの物流コストの削減
●3年後、化粧品業界全国No.1の高性能 DCの確立
●3年後、ロクシタングループのグローバルNo.1高性能フラッグシップDCの確立
を掲げ、今後グローバルスタンダードモデルとしてロクシタングループ各国への展開を目指すとのことだ。

【同パートナーシップにおいて両社で目指す姿】