欧州の主要サッカークラブ、新たなスーパーリーグ創設へ合意を発表

欧州サッカー 

スペインのサッカークラブであるレアル・マドリードは、ヨーロッパの主要な12クラブが、創設クラブによって統治される新たな大会、スーパーリーグについて合意したと発表した。

創設クラブは以下。

また上記12チームに加え、さらに3クラブが招待されることになっているとのことだ。

今後へ向けては、創設クラブがUEFAとFIFAとの対話を重ねることでスーパーリーグのため、また世界サッカー全体のための最善の解決策を見つけることを希望しているという。

今回の新しいリーグの創設は、世界的なパンデミックが欧州サッカー界の現在の経営モデルを不安定にしたことでその状況を加速。

これまで数年にわたり創設クラブは既存の欧州大会のレベルと激しさをより良くすること、特に最高のクラブ、選手たちがより頻繁に競うことができるよう大会を作り出すことを目標にしてきた。

その中で、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックは、サッカー界のピラミッド全体の利益のために価値を高め、それを支えるために戦略的ビジョンと商業的アプローチが必要であることを明確にしたという。

ここ数か月では将来の欧州大会のフォーマットについて統治機関との多くの対話があり、創設クラブとしては、規制当局によって提案された解決策は根本的な問題を解決するものではなく、よりレベルの高い試合を提供すること、サッカー界全体に対してさらなる財源を得ることにはならないと考えているとのことだ。

同リーグの大会フォーマットは以下。

●創設の15クラブと追加の5チームが参加、前シーズンの成績により年間順位を競う。
●全ての試合は週中に開催し、全てのクラブは各国リーグでの競技を続け、各クラブのこれまでの中心であった従来のカレンダーを維持。
●シーズンは8月から開始し、10クラブの2グループ構成でホーム・アンド・アウェー方式を採用。
各グループの上位3チームが自動的に準々決勝へ進み、各組の4位と5位が2試合の追加プレーオフを戦う。
その後準々決勝から準決勝までそれぞれ2試合のプレーオフに入り、決勝は5月末に中立地で1試合が開催される。

なお、男子のリーグを創設後、女子サッカーの前進と発展に貢献するため女子リーグの創設も予定している。

この新たなリーグは、象徴的に大きな経済成長をもたらし、長期的な取り組みを通じてヨーロッパサッカーのサポートを可能とし、新しい欧州リーグが生み出す収益に応じて連帯負担金も増加していくという。

連帯負担金の支払いは現存のヨーロッパの大会システムによって生み出されているものよりも多く、クラブが約束した期間中に100億ユーロを超えると予想されているとのことだ。

また一方で、全ての創設クラブが支出の枠組みを採用することを約束しているため、新大会は持続可能性のある財政基準を構築。創設クラブは、その関与と引き換えに、インフラ投資計画の実施と新型コロナのパンデミックの影響の相殺を唯一の目的とした35億ユーロの一時金をまとめて受け取るとのことだ。

レアル・マドリードCF会長およびスーパーリーグ会長フロレンティーノ・ペレス氏は、以下の通り述べている。

「私たちはあらゆるレベルのサッカーが世界で正当な位置を占められるように支援していくつもりです。サッカーは40億人以上のファンがいる世界で唯一のグローバルなスポーツであり、ビッグクラブとしての我々の責任はファンの要求に応えることです」

また、同リーグを支持するユベントス会長およびスーパーリーグ副会長アンドレア・アニェッリ氏は、以下のようにコメントしている。

「私たち12の創設クラブは世界中の何10億ものファンを代表しています。私たちはヨーロッパの大会を変革し、私たちが愛するスポーツに将来へ向けた持続可能な基盤を与え、本質的な連帯感を高め、ファンやアマチュアプレーヤーに夢と最高品質の試合を提供し、サッカーへの情熱を高めるため、この危機的な時期に集まりました」

マンチェスター・ユナイテッド会長およびスーパーリーグ副会長ジョエル・グレーザー氏のコメントは以下。

「世界最高のクラブと選手が集まり、シーズンを通じて対戦することで、スーパーリーグは欧州サッカー界に新たな章を開き、世界レベルの競争と施設を保証し、サッカーピラミッド全体に向けた財政支援を強化します」

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