ゴールドウインは、自社で運営する直営店でカフェを併設する5店舗で、4月下旬から順次、カネカの開発した「カネカ生分解性ポリマーGreen Planet™(グリーンプラネット)」(以下、Green Planet™)製ストローの使用を開始すると発表した。

なお、カフェを併設する5店舗は、「THE NORTH FACE STANDARD 二子玉川」(東京都)、「THE NORTH FACE 昭島アウトドアヴィレッジ」(東京都)、「THE NORTH FACE GRAVITY 白馬」(長野県)、「THE NORTH FACE GRAVITY NISEKO」(北海道)、「THE NORTH FACE/HELLY HANSEN 知床」(北海道)。

Green Planet™は、植物油を原料に微生物により生産された100%植物由来のバイオポリマーであり、幅広い環境下において優れた生分解性を有しているという。

特に近年、世界的に社会問題となっている、マイクロプラスチックによる海洋汚染について、海水中(30℃)で、生分解度が6か月以内に90%以上になる「OK Biodegradable MARINE」の認証を取得しているGreen Planet™を採用することで、海洋汚染低減に貢献していくとのことだ。

ゴールドウインは、「スポーツを通じて、豊かで健やかな暮らしを実現する」という企業理念のもと、製品の素材を持続可能な資源へと転換し地球環境を改善することを目指している。

2015年よりバイオベンチャー『Spiber(スパイバー)』と共同で「構造タンパク質素材」の研究を進め、2019年には構造タンパク質素材「Brewed Protein™(ブリュード・プロテイン™)」を使用したTシャツならびにアウトドアジャケットを、2020年にはウールとBrewed Protein™とを混紡したセーターを発売。

2030年には、同社製品のおよそ9割をこのBrewed Protein™をはじめとする環境配慮素材に切り替えていくことを掲げているという。

加えて、2008年からスポーツ用品メーカーとして環境のためにできることを、「GREEN IS GOOD(グリーンイズグッド)」のコンセプトにまとめ、「GREEN MATERIAL(選んで使う)」、「GREEN CYCLE(繰り返し使う)」、「GREEN MIND(大切に使う)」をキーワードに、製品づくりから回収・再生の各段階で、循環型社会に向けての取り組みを実践しているとのことだ。