花王は、地球温暖化の原因となる温室効果ガス排出量の削減を積極的に進めており、グローバル全拠点の温室効果ガス排出量を2030年までに22%削減(2017年比)することを目標にしているという。
目標達成のための取り組みとして、自家消費用太陽光発電設備の導入と、購入電力の再生可能エネルギー化を推進してきた。
自家消費用太陽光発電については、2020年に新たに、すみだ事業場、フィリピンのピリピナス花王、花王(台湾)、花王(オーストリア)で導入を開始し、現在、花王グループ14拠点で稼働している。
購入電力については、まずは2025年までに日本、そして2030年までにはグローバル全体において、すべてを再生可能エネルギーにすることを目標に掲げて取り組みを進めているという。
今回「脱炭素」を加速するため、日本では2023年まで、グローバルでは2025年までに、すべての購入電力を再生可能エネルギーにすべく、目標年を早めているとのことだ。
2020年末時点では、購入電力の再生可能エネルギーの比率が、日本で65%、グローバル全体で41%に到達。
また、2020年に中国の4工場が加わり、日本の4工場、欧州の全9工場、アメリカの1工場の計18工場において、購入電力の再生可能エネルギー比率100%を達成しているという。
花王グループは、2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」を策定し、19の重点取り組みテーマを設定している。
今回の自家消費用太陽光発電の導入と、購入電力の再生可能エネルギー化は、重点取り組みテーマのなかでは「脱炭素」に貢献する活動であるとのことだ。
花王グループは、今後も、花王らしいESG活動をグローバルに展開し、世界の人々の喜びと満足のある豊かな生活文化を実現するとともに、社会のサステナビリティへの貢献に取り組んでいくとしている。