キヤノンMJ、クラウド型メール情報漏えい対策サービスの添付ファイルZIP暗号化問題を対策

キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)は、クラウド型メール情報漏えい対策サービス「GUARDIANWALL Mailセキュリティ・クラウド」において、添付ファイルZIP暗号化(PPAP)問題の対策として機能拡張と新サービスを開発している。

添付ファイルのZIP暗号化(いわゆる「PPAP」)は、2020年11月に平井デジタル担当相が霞が関での利用を廃止すると会見したことで注目を集めた。

この添付ファイルのZIP暗号化は、メール送受信者の手間や、セキュリティ上のリスクがあると問題視されている一方、手軽に導入できる「誤送信対策」として、日本国内で多くの企業・団体が採用しているとのことだ。

キヤノンMJの「GUARDIANWALL Mailセキュリティ」においても、「誤送信対策」として長年に渡り自動ZIP暗号化機能を提供しており、政府の会見後に多くの問い合わせがあったという。

これらを受けキヤノンMJでは、クラウド型メール情報漏えい対策サービス「GUARDIANWALL Mailセキュリティ・クラウド」において、添付ファイルZIP暗号化の代替となる既存サービスの機能拡張および新サービスを開発しており、今秋までに提供の開始を予定。

「MailConvert on Cloud プレミアム」機能拡張

「MailConvert on Cloudプレミアム(2020年4月提供開始)」は、メールを誤った相手に送った場合でも、添付ファイルからの情報漏えいを防ぐ誤送信対策ソリューション。

現在開発中のPPAP対策機能は、メール送信時に添付ファイルを自動的にサーバーへアップロードし、受信者がファイルをダウンロードできるURLをメール本文に自動挿入する「添付ファイルダウンロードリンク化機能」の実装を予定。

さらに、ユーザーの運用にあわせ、添付ファイルのZIP暗号化もしくはダウンロードリンク化を自由に選べるよう、機能を拡張しているとのことだ。

新サービス“Outbound Security for Microsoft 365”リリース

“Outbound Security for Microsoft 365”は、メールの誤送信対策を手軽に簡単に実現できるMicrosoft 365向けの新たなクラウドサービス。メールの送信前チェックと添付ファイルのダウンロードリンク化の2つの機能で、ユーザーに安全なメール送信環境を提供するとしている。

なお、同サービスは、現在無償のサービスモニターを募集。モニター利用のユーザーの声を製品機能に反映させたうえで正式リリースするとしている。

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