イケア・ジャパンは、2021年6月6日より開始する、NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむによる、シングルマザーを対象にしたITスキル支援事業「スマイルアップ」プログラムを支援すると発表した。

新型コロナウイルス感染症の流行で就労状況が不安定になり、社会的に弱い立場の人々がより大きな影響を受けているという。

特に接客業の非正規雇用者が多いシングルマザーは減収・無収入の割合が非常に高く、社会のデジタル化に対応した就労に役立つスキル支援が求められているとのことだ。

こうした背景から、イケア・ジャパンとNPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむは、生活に困っているひとり親がライフ・ステージに応じて、キャリア形成ができることを目標に協力することにしたとしている。

同事業は首都圏に住むシングルマザー(プレシングルマザーも含む)を対象に、6か月間の研修プログラムを提供する。

受講者は、基礎的な IT スキルや非対面のビジネスマナー・コミュニケーション講座などを受け、資格取得を目指すという。

イケア・ジャパンは、ホームオフィスの作り方や光熱費を抑える工夫などを紹介する快適な住まいづくり講座や、主体的な課題解決力を身につけるリーダーシップ講座の実施を予定。

受講者は、研修後イケア・ジャパンのカスタマーサポートや店舗販売員の正社員雇用(勤務時間は就業契約による)の面接を受けることもできるとのことだ。なお、面談は採用を確約するものではないとしている。

これまでもイケア・ジャパンは、日本各地で新型コロナウイルス影響下の地域コミュニティを支援する取り組みとして、医療機関や軽症者および無症状の患者を受け入れる宿泊療養施設へのベッド・寝具・タオル・ポンチョ・マスク等の提供や、シングルペアレント世帯へのソフトトイ・食品(総額2,556万円相当)の寄贈、子ども食堂への食品の寄贈を行っている。

また、今年1月には、しんぐるまざあず・ふぉーらむの「だいじょうぶだよ!プロジェクト」1月支援として、米、クオカード、お菓子、マスクなどをひとり親家庭2,212世帯に送ったという。

そして2月には、最前線で働く医療従事者の人たちを「食」でサポートする「WeSupport」の取り組みに賛同し、新型コロナウイルス感染症の治療にあたる東京と神奈川の16の医療機関へ支援物資として合計6,723個(81ケース)のKAFFEREP/カッフェレプ アップルケーキを寄贈。

イケアは、より良い暮らしを実現するための平等性の推進に力を注いでいるという。

今後も、地域との対話を通し、誰一人取り残さない平等な社会をつくるために地域コミュニティをサポートしていくとのことだ。