TikTokはすべてのユーザーが安心安全に楽しむため、包摂的なコミュニティであることを重要だと考えているという。ユーザーが自分自身をクリエイティブに表現し、コミュニティとの関わりをスムーズにするとのことだ。
また、TikTokは包摂的なアプリ環境の実現に取り組んでおり、これまで以上に利用しやすくするため、聴覚に障害のある人がTikTokをより有効に活用して楽しむのに役立つ新機能である「自動字幕起こし機能」を導入したと発表した。
「自動字幕起こし機能」の仕組み
「自動字幕起こし機能」は、自動的に字幕を生成し、視聴者がコンテンツを読んだり聞いたりできる機能。
クリエイターがコンテンツを作成する際、動画をアップロードまたは録画した後、編集ページで「自動字幕起こし機能」を選択すると、動画に含まれる音声から、自動で字幕が生成され、ユーザーはその字幕を動画に表示して投稿することが可能になるとのことだ。
同機能を使用することで、作成者は自動で生成された字幕からテキストを編集することが可能になる。
クリエイターが追加した字幕は動画コンテンツの一部として表示されるが、視聴者がオフにしたい場合は、都度共有パネルを開き、字幕ボタンをタップし、[字幕をオフ]に設定することでオフにできるとのことだ。
「自動字幕起こし機能」はまず、アメリカでの英語と日本語で利用可能になり、今後数か月で追加の言語サポートを提供する予定であるとしている。
アクセシビリティへの取り組み
「自動字幕起こし機能」は、TikTokを誰もが利用しやすくするために開発した多くの機能に基づいて設計されている。
プラットフォームの視覚的な性質を考慮して、視覚障害のある人を支援する機能から始まり、多くの改善を実現。これまでのアクセシビリティに関するTikTokの取り組みには次のものがある。
- アニメーション化されたサムネイルを静止画像に置き換えるアニメーションサムネイル機能
- 光感受性てんかんを誘発する可能性のある動画を制作したときにクリエイターに通知するクリエイター警告機能
- 光感受性てんかんを誘発する可能性のあるコンテンツを非表示にすることができる機能
- テキストを音声に変換するテキスト読み上げ機能。
TikTokは、すべての人がTikTokコミュニティにアクセスできるようにすることを目指しており、今後も長期的に改善を重ねていくとしている。
現在、改善すべき領域の特定に向けてアクセシビリティ評価を実施しており、TikTokは障害のある人を支援する団体をはじめさまざまなコミュニティと連携して、彼らの経験に耳を傾け、より良いサービス提供のため改善を実施。
TikTokは、この取り組みを進めるにあたり、透明性を確保し、進捗状況を伝えるため、最新情報をコミュニティへ共有するという。
また、TikTokはすべての人のためのコミュニティであり、またすべての人により良いサービスを提供するために努力を続けていくとのことだ。