博報堂は、ブランド・トランスフォーメーションによる企業支援の一環として、noteと共同で、パーパスを起点とした企業・ブランドの情報発信を行うため、業務提携契約を締結したと発表した。

あわせて、両社による企業向けサービス「new branding with note」を提供開始するとのことだ。

商品の機能による差別化が難しくなり、生活者の価値観も変化している現代においては、企業やブランドには明確な「パーパス」(存在意義)が求められるようになっている。

企業やブランドは、自らのパーパスを具体的なアクションや情報発信によって「可視化」し、生活者に伝えていく必要があるという。それも一方的な発信ではなく、ユーザーと「共創」しながら発信していく姿勢が重要とのことだ。

博報堂とnoteは、両社の強みを活かして、こうした新しい時代における企業・ブランドの情報戦略の設計からコンテンツ制作・発信までを共同で支援していくことを目指すとしている。

noteは、月間アクティブユーザー6,300万、毎日2.6万件以上の記事が投稿されるメディアのプラットフォームとして、企業による情報発信も積極的に行われているという。

またユーザーからも、企業やブランドのパーパスに共鳴するコンテンツが数多く投稿されているとのことだ。

博報堂は、ブランディングに関する深い知見と、構想・発想力を活かして、さまざまな企業やブランドのパーパス設計やブランディング活動を支援してきた。また、生活者との共創型コンテンツの設計も数多く手掛けているという。

これらの強みを組み合わせた協働により、ユーザーと「共創」しながら、企業・ブランドのパーパスを「発信・可視化」するコンテンツマーケティングを実現していくとしている。

今回提供を開始する「new branding with note」は、パーパスを可視化するコンテンツをnote上で制作・発信するサービス。主に2つのメニューを企業向けに提供するという。

1つは、法人向けサービスnote proを活用して、note上に企業・ブランドの公式ページ(オウンドメディア)を開設し、パーパスを可視化するコンテンツを定期的に制作・発信していくサービス。

もう1つは、ユーザー参加型の投稿企画「コンテスト」を活用した共創スキームで、パーパスを起点としたテーマを設定してユーザーの投稿を募集し、ユーザーとストーリーを共創していくという。

いずれも博報堂グループのリソースを活かした体制を構築し、運用していくとのことだ。

博報堂は今後も、パーパス(社会的存在意義)を起点とした共創型、参加型のブランディングである「ブランド・トランスフォーメーション」により、企業の新たな価値の創造に貢献していくとしている。