CCCマーケティングは、18~69歳の男女1,501名に、インターネット上での意識調査「Tアンケート」によって、『初の緊急事態宣言発令から約1年後の心境に関するアンケート調査』を実施。結果を発表した。
●コロナ禍で新たに始めたこと・チャレンジしたことがある人は4割
- 1位は、健康維持のために「スポーツ(ストレッチ・筋トレ)」(33.8%)
- 2位は、健康維持のために「健康管理」(26.0%)
- 3位は、時間ができたから「料理」(21.5%)
2021年4月7日は、新型コロナウイルス対策の特措法に基づく緊急事態宣言からちょうど1年目となる。
今回のTアンケートでは、緊急事態宣言発令から1年が経過してコロナ前とコロナ禍でどのような心境の変化があったのかをはかるため、18~69歳の男女1,501名を対象に、「初の緊急事態宣言発令から約1年後の心境」に関するアンケートを実施。
まず、昨年の春はステイホームが推奨され、自宅にいる時間が長かった人が多数いた中、コロナ禍を受けて新たに始めたこと・チャレンジしていることがあるかを聞いたところ、「ある」と回答をした人が36.8%、「ない」と回答をした人が「63.2%」と4割の人がコロナ禍で新たに何かを始めたことが分かった。
その中で「ある」と回答をした553名に、具体的に始めたことが何であるかを複数選択で聞いたところ、最も多かった回答から「スポーツ(ストレッチ・筋トレ)」(33.8%)、「健康管理」(26.0%)、「料理」(21.5%)、「資格取得」(17.9%)、「美容」(11.4%)となった。
この結果を性別に見てみると、男女ともに1位から4位は変わらず、男性では5位「家事」、6位「ガーデニング・DIY」「SNS・動画投稿」が続き、女性では5位「美容」、6位「ハンドメイド(手芸)」、7位「家事」「家計簿をつける」という結果に。
また、それぞれの項目ごとに新しく始めた理由を聞いたところ、1位の「スポーツ(ストレッチ・筋トレ)」では7割が「健康維持のため」、2位の「健康管理」では同じく8割が「健康維持のため」、3位の「料理」では4割が「時間ができたから」、4位の「資格取得」は6割が「自己研鑽のため」、5位の「美容」でも4割が「自己研鑽のため」と回答。
この結果から、コロナ禍で予期せずに発生した時間を、健康維持や自己研鑽のために新しく何かを始めたことがある人が多いことが見てとれたとのことだ。
●コロナ前と比べて「行動」「金銭」「精神」で生活環境にどの程度影響が出た?
- 「行動面」で影響を受けた人は8割、「金銭面」では6割、「精神面」では8割
- 全てにおいて最も深刻なのは「学生」
続いて、1年前と比べて今の生活環境にコロナ禍の影響はどの程度出ているかを、「行動面」「金銭面」「精神面」のそれぞれについて聞いたところ、「行動面」では、「非常に深刻に影響している」「かなり影響している」「一部影響をしている」と影響を受けていると回答をした人は86.2%となった。
「金銭面」では同じく影響をしていると回答をした人は65.3%、「精神面」で影響をしていると回答をした人は78.3%となり、全てにおいて半数以上の人が何らかの影響を受けていることが分かった。
この結果を職業別に見てみると、全てにおいて最も深刻であったのは「学生」で、「行動面」で「非常に深刻に影響している」「かなり影響している」と回答をした人は55.2%、「金銭面」では同じく37.1%、「精神面」では41.9%となった。
●現在はコロナ前の状態に戻ってきている?
- 「行動面」では6割、「金銭面」では4割、「精神面」では5割がコロナ前に戻りつつある
- 「行動面」「金銭面」では自営業・フリーランスの方が「さらに悪化」
- 「精神面」では主婦が「さらに悪化」
- 全てにおいて学生はコロナ前に戻りつつある
一方、「最も影響を受けた時期のまま、全く変化していない」「どんどん悪化してきている」と回答をした人は、「行動面」「金銭面」「精神面」のすべてにおいて3割弱いることが明らかとなった。
続いて、今の生活環境は、コロナ禍の影響を最も受けていた時期と比べて、どの程度戻ってきているのかを、「行動面」「金銭面」「精神面」のそれぞれで聞いたところ、「行動面」では、「ほぼ戻ってきている」「ある程度戻ってきた」「少し戻ってきた」と回答をした人は57.9%、同じく「金銭面」では37.8%、「精神面」では53.5%となり、「行動面」「精神面」では半数以上がコロナ前に戻りつつあることが分かった。
この結果を職業別に見てみると、「最も影響を受けた時期のまま、全く変化していない」「どんどん悪化してきている」と回答をした割合が最も高かったのは、「行動面」では「自営業・フリーランス/会社役員・経営者」(35.0%)、「金銭面」では「自営業・フリーランス/会社役員・経営者」(43.8%)、「精神面」では「専業主婦(夫)/無職」(31.8%)となった。
一方で、「ほぼ戻ってきている」「ある程度戻ってきた」「少し戻ってきた」と回答をした割合が最も高かったのは、「行動面」「金銭面」「精神面」のすべてにおいて「学生」となったという。
●「新しい生活様式」について7割が「ずっと続いたほうが良いと思う」
- コロナ禍の環境変化に、9割が「対応できている」
最後に、「新しい生活様式」に関しての意識を質問。
まずは、コロナ禍を受けた「新しい生活様式」について、これからもずっと続いた方がいいと思うかどうかを聞いたところ、「とても思う」「まあまあ思う」の合計が71.6%となり、7割の方が「新しい生活様式」を支持していることが分かったという。
「とても思う」「まあまあ思う」の合計について年代別に見てみると、10~20代は77.9%、30~40代が69.1%、50~60代が70.8%となり、若い世代により支持されていることが見てとれたとのことだ。
続いて、自身がコロナ禍の環境変化、例えば三密を避ける、マスク着用や手洗い、換気、リモートワークやオンラインサービスの利用、通販・持ち帰り・宅配の利用などに対応をできているかどうかを聞いたところ、「できている」「ある程度できている」と回答をした人は90.1%となり、ほとんどの人がコロナ禍の環境変化に順応していることが分かる結果となった。
■調査概要
調査方法:インターネット (Tアンケート)
調査期間:2021年2月26日~3月2日
調査地域:全国
調査対象:18~69歳の男女(T会員)
サンプル数:1,501名