Amazonは、オートロックでも「置き配」が可能になる新サービスKey for Businessを導入したと発表した。

Key for Business(キー・フォー・ビジネス)は、すでに米国などで先行導入されているAmazonの新サービス。

マンションのオーナーまたは管理会社の承認を予め受けている場合に限り、十分なセキュリティ体制による管理下で使用されるという。

同サービスでは、Amazonから委託された配送ドライバーが、届ける商品ごとにオートロック解除の認証を受けた専用配送アプリを使ってマンションのオートロックを解除し、商品を玄関前などまで配達するとのことだ。

同サービスを導入すれば、たとえば、置き配指定をしている場合であれば、インターホンでの対応をすることなく、また、留守中であっても、玄関前までの荷物の配達を受けることができる。

対面での受け取りを希望の場合でも、Key for Businessを導入しているマンションであれば、インターホンの対応が玄関前の1回だけで済むというメリットもあるとのことだ。

在宅ワーク中や家事で忙しいときでも、何度もインターホンで対応する必要がなく、オートロックのマンションに住む人にとって、より快適に商品を受け取ることができるようになるとのことだ。

集合玄関はシステムで開錠。対面での受け取り希望でも、インターホンの対応は1回でOK

さらにKey for Businessで置き配を指定すれば再配達の必要がなくなるため、配送ドライバーの負担が軽減され、配達車が排出する二酸化炭素の削減につながるなど、人や環境にも優しいサービスとなっている。

また、同サービスがマンションに導入された後も、入居者がマンションに出入りする際の操作はこれまでと変わらないとのことだ。

Key for Businessを導入するには、まずは問い合わせフォームに入力・送信し、AmazonまたはAmazonの認定パートナーから送付される同意書に同意し、申込む必要がある。

申込み後、設置日が決まり次第、Amazonの認定パートナーがマンションへ伺い、専用機器をドアシステムに取り付け。

Key for Businessが導入されると、オーナーや管理会社からマンションの入居者へ、「今後はKey for Businessを使って、Amazonのドライバーが入館します」という通知がされるとのことだ。

なお、オートロック解除に関する情報については、オートロックの解錠時、配送ドライバーが持つ端末の画面にはロック解除のマークが表示されるだけで、解錠コードなど大切な情報は一切表示されない。そのため、ロック解除に関する情報を配送ドライバーが知ることはないという。

開錠時は、端末の画面に鍵マークが表示される