e-ラーニングに関するサービスの様々なコンテンツを提供するイー・ラーニング研究所は、コロナ禍において注目が集まっているオンライン授業と、子どものコミュニケーションに関する意識を調査するために、子どもがいる親を対象に「コロナ禍でのオンライン教育並びにコミュニケーションに関する調査」を実施し、結果を発表した。
イー・ラーニング研究所は、インターネットを利用した家庭向けe-ラーニングサービス『フォルスクラブ』、小中学生向け動画教育配信サービス『スクールTV』などのデジタルサービスに加え、世界で活躍できる力を身につける、小学生向け次世代型社会体験教材『子ども未来キャリア』を展開している。
今回、イー・ラーニング研究所では20代~50代の子どものいる親を対象に「コロナ禍でのオンライン教育並びにコミュニケーションに関する調査」を実施。
その結果、オンライン授業への需要と課題、さらに対面機会が少なくなったことでのコミュニケーションに関する不安が明らかになる調査結果となったとのことだ。
1.新学期にあたりITツール準備を検討しているのは約4割
準備したいITツール第1位は「タブレット」、第2位は「タブレット用学習教材」で、手軽なタブレットに注目集まる
「新学期にあたり新しく準備したいと思ったITツールはありますか<SA>」という問では、約4割が「はい」(169)と回答。
また、「どのようなITツールを準備したいと思いましたか<MA>」と質問したところ、「タブレット」(120)が最も多く、次に「タブレット用学習教材」(90)が続いたとのことだ。
GIGAスクール構想により、学校で1人1台のPCやタブレット支給が広がっている中で、家庭でも手軽なタブレットによる学習を取り入れたいと考えていることが伺えるという。
2.8割以上が対面授業とオンライン授業の両方を希望
オンライン授業への不安要素は、子どもの「集中力」や「理解度に合わせた学習」
「対面授業とオンライン授業のどちらを子どもに受けさせたいですか<SA>」という問では、8割以上が「両方」(345)と回答し、対面とオンラインのどちらか一方ではなく、両立した授業を希望していることが分かった。
また、「オンライン授業に不安を感じますか<SA>」という問では、約半数が「はい」(191)と答え、いまだオンライン授業への不安要素があることが浮き彫りになったという。
さらに、「はい」と回答した人を対象に、「どのような不安を感じますか<MA>」と聞いたところ、第1位が「集中力が続くのか」(91)、第2位が「分からないまま進んでしまわないか」(77)となった。
オンライン学習が広まる一方で、子どもの集中力や理解度に合わせた学習ができるかどうかが課題となっており、それに対応した学習方法やコンテンツが求められていることが伺えるとのことだ。
3.約6割がコロナ禍における子どものコミュニケーションに不安を感じている
最も多い不安は「対面でのコミュニケーションへの苦手意識」であることが明らかに
「コロナ禍における日常的な子どものコミュニケーションに不安を感じることはありますか<SA>」という問では、約6割が「はい」(237)と答え、コミュニケーションにおける不安が広がっていることが明らかになった。
また、「どのようなことに不安を感じますか<MA>」と調査したところ、「対面でのコミュニケーションが苦手にならないか」(173)が最も多く、約7割が不安に思っていることが分かった。
実際に顔を合わせたコミュニケーション機会が減少する中で、学習だけでなく、コミュニケーションなどの将来的にも求められるスキルをどのようにつけていくのかが問題になっていることが伺えるという。
【「コロナ禍でのオンライン教育並びにコミュニケーションに関する調査」調査概要】
調査方法 : 紙回答
調査地域 : 全国
調査期間 : 2021年3月3日~2021年3月26日
調査対象 : 20代~50代の子どものいる親 男女 計409人
<参考>
『子どもがいる親世代に聞いた「コロナ禍でのオンライン教育並びにコミュニケーションに関する調査」8割以上が「オンライン授業」と「対面授業」の両方を希望』
イー・ラーニング研究所調べ