DMM・朝日放送GHDの「ONE DAY DESIGN」、通販事業を開始 テレビとECを融合させた購買体験を創出

DMM.com(以下、DMM)と朝日放送グループホールディングス(以下、朝日放送グループHD)が、2021年1月18日に設立した合弁会社「ONE DAY DESIGN(以下、ワンデイ・デザイン)」は、4月12日より通販事業を開始し、関西ローカル地上波にて通販バラエティ番組をスタートすると発表した。

両社の強みを活かした同事業を通して、テレビとECを融合させた購買体験を創出し、商品提供者と消費者が継続的に繋がる仕組み作りを目指していくとのことだ。

■通販事業を開始した背景

近年、広告費はインターネットがテレビを上回り、その傾向は加速している。また、メインの放送事業の他に不動産収入を収益源としているテレビ局は多いが、それも人口減少の日本において中長期的には期待できないという。

そのため、今のテレビ局のビジネスモデルは、新しい収益の柱となる事業が求められている。

朝日放送グループHDの持つテレビの発信力と、DMMの持つデジタルの展開力や50以上の事業シナジーを組み合わせることで、今までにない新しい価値を提供できると考え、事業開始に至ったとのことだ。

■通販事業の特徴

特徴①:ECに繋がる入口の1つとしてテレビの力を活用し、テレビとECを融合させた購買体験を創出

ワンデイ・デザインはECに繋がる入口の1つとしてテレビの力を活用することで、テレビとECを融合させた購買体験を創出する。

インターネットでは、多種多様の商品が広く扱われるため、商品の見定めは購買者の個々のリテラシーによるところも大きいが、テレビは事前に厳しい広告審査基準があるため、商品をしっかり目利きし信用力を担保した形で、商品の魅力を多くの人に届けることができるという利点があるとのことだ。

同事業では、そこに行けばクオリティが担保された良い商品が見つかる、信頼とブランドに長けた、さながらオンライン上の総合百貨店のような場を提供していくという。

特徴②:商品提供者と消費者が継続的に繋がる仕組み作りを目指す

ワンデイ・デザインは、1度の購買で終わらない、サービス提供者と消費者が継続的に繋がっていける仕組み作りを目指すとしている。

従来のテレビの売り方は、単発で流して終わることが普通になっているが、サブスクリプションモデルのサービスのように継続課金の仕組みを取り入れるなど、既存の通販番組やECサイトには無い付加価値の創出ができると考えているという。

CMよりも尺が長い番組枠を活用することで丁寧に商品の特徴や魅力を表現できるため、ウェルネス商材など、消費者に正しく理解してもらうのに少し時間がかかるような商材も、今後紹介予定であるとのことだ。

特徴③:地方が持続的に潤う仕組み作りにも貢献

DMMでは地方創生事業や農業事業をはじめ、50以上の事業を展開しており、連携することで地方が持続的に潤う仕組み作りにも貢献できると考えている。例えば、地方の特産品が番組で上手く取り上げられたとしても、ECや直販の仕組みがなければ、せっかく増えた需要に応えることができない。

また、今までのやり方でテレビに取り上げられても、一過性のブームで終わってしまい、そのため、ワンデイ・デザインでは、ECの導入や定期購入のメニュー開発など地道な部分までサポートし、中長期的なスパンで、地方が持続的に維持・発展していけるソリューションの提供を行っていく予定とのことだ。

■新番組 概要

●通販コーナー内容
人生100年時代をより豊かに楽しく過ごす。「おうち時間をより快適に過ごす為に!」便利なアイテムとくらしのコツを紹介

●放送枠
2021年4月12日スタート 毎週月曜 13:45~14:45(関西ローカル)

●ターゲット
40~70代主婦女性など

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