セブン&アイグループとNTTグループ オフサイトPPAを含むグリーン電力を一部店舗に導入

セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイ)と、日本電信電話(以下、NTT)は、セブン&アイグループの店舗運営における使用電力の100%再生可能エネルギー化の実現を目指し、国内初のオフサイトPPA(※)による電力調達およびNTTグループが所有するグリーン発電所からの電力を、2021年4月より順次、一部店舗に導入する。

今回の取り組みは、セブン&アイグループのセブン‐イレブン40店舗およびアリオ亀有の店舗運営に100%再生可能エネルギーを使用するもの。

NTTアノードエナジー(以下、NTT AE)が、オフサイトPPAの仕組みで2つの太陽光発電所を設置し、送配電網を介して電力供給を行う。

事業者が、電力消費者である企業・自治体等専用の再生可能エネルギー発電所を遠隔地に設置し、送配電網を介してその電力を長期間供給するオフサイトPPAは、国内初の取り組みとなる。

また、オフサイトPPAだけでは不足する部分を、NTTグループが所有するグリーン電力発電所を活用することで、店舗運営に使用する電力を100%再生可能エネルギー化するとのことだ。

提供のイメージ

同スキームのポイントは以下になる。

(1) 国内初のオフサイトPPAによる新設発電所から該当店舗専用として電力供給
再生可能エネルギーの推進に重要となる追加性を満たすオフサイトPPAにより店舗への電力供給を実現することで、国内の再生可能エネルギー拡大に寄与すると共に、店舗の規模の変動や移転等に柔軟に対応しながら長期間安定的なグリーン電力の調達を可能とする。

(2) NTTグループ・グリーン電力発電所を活用した100%再生可能エネルギー使用店舗の実現
オフサイトPPAの太陽光発電だけでは不足する電力について、NTTグループが所有するグリーン電力発電所からのトラッキング付非化石証書を付与することで、セブン‐イレブン40店舗およびアリオ亀有において、発電所を特定した形での100%再生可能エネルギー使用店舗を実現。

供給開始スケジュール

今後も、両社がめざすCO2排出量削減目標の実現に向け、両社グループの持つアセットを最大限に活用しつつ先進的で追加性のある再生可能エネルギーを推進することで、国内のCO2削減に貢献していくとのことだ。

(※)オフサイトPPAはオフサイト型コーポレートPPA(電力購入契約:Power Purchase Agreement)の略で、コーポレートPPAは、需要家が発電事業者から再生可能エネルギーの電力を長期に購入する契約。

日本国内において多くの事例が存在する「オンサイトPPA」は、屋根や遊休地に発電設備を設置し需要家設備と隣接する形で電力を利用するモデルであるのに対し、今回の「オフサイトPPA」は、遠隔地の 発電設備から送配電網を介して需要家設備へ送電するモデル。

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