NECは、従業員の多様な働き方を支援する企業に対してホテル客室をサテライトオフィスとして活用する「ホテルワークスペースマッチングサービス」を4月より提供開始する。
同サービスでは、エリア・部屋数など企業のニーズに合わせて、今回参画する首都圏のホテルからサテライトオフィスとなる客室を紹介するとともに、利用者向けにホテルの空室検索や予約が可能な専用のスマートフォンアプリを提供する。
NECグループ各社や住友商事株式会社などの複数企業が同サービスを試行的に利用しており、利用可能なホテルと利用企業を拡大することでNew Normalにおける働く場所の多様化とホテルの稼働率向上を促進する。
新型コロナウイルス感染症の拡大は人々の働き方に大きな変化をもたらし、とりわけテレワークの拡大に伴い人々の働く場所が多様化している。
一方、ホテル業界ではインバウンド需要の消失や国内旅行・出張の自粛などで宿泊客が減少し、客室の稼働率向上に向けた対応が急務となっている。
そこで、NECは企業における従業員の多様な働く場所の確保とホテルにおける客室稼働率の向上という二つの課題を解決するため、プライベート空間や通信インフラが確保され、感染症対策が施されたホテルの客室をサテライトオフィスとして活用する「ホテルワークスペースマッチングサービス」を開発。
リモート会議や機密性の高い作業に最適なホテル客室を新たなワークスペースとして活用することで、従業員のテレワークの生産性や満足度の向上を支援する。
なお、同サービスはNECのホテル基幹業務システム「NEHOPS」を導入しているホテル向けに提供するとのことだ。
サービスの特長は以下になる。
1.首都圏のホテルの客室を追加設備投資なしでサテライトオフィス化
エリア・部屋数など企業のニーズに合わせて、東急ホテルズやプリンスホテルなどが運営する首都圏のホテルから客室を紹介。
企業は、セキュリティ・遮音設備・Wi-Fi環境などが充実しているホテル客室を一定期間借りることで、追加設備投資なしでサテライトオフィスとして活用可能。
対象ホテルは、ホテル業界で定める「宿泊施設における新型コロナウイルス対応ガイドライン」に則った対策を実施しており、安全・安心なワークスペースを確保できる。
2.スムーズな利用を実現する専用アプリを提供
利用企業の従業員向けに、契約ホテルの空室検索や予約が可能な専用のスマートフォンアプリを提供。
一部ホテルにおいて利用当日は、ホテルフロントにあるタブレットから顔認証またはQRコードによる非対面での簡単なチェックインが可能とのことだ。