伊藤忠商事は、完全子会社である伊藤忠インタラクティブの傘下に新たにジーアイクラウドを設立し、Google Cloudを基盤としたアプリケーション・システム開発提供を開始する。

昨今、Amazon Web Services や Microsoft Azure 、Google Cloud をはじめとするパブリッククラウドサービスは、安価な初期コストやシステム構築における柔軟性等が評価され、日本国内でも急速に普及している。

市場規模は年平均成長率20%を超えて成長しており、2023年には1.7兆円を超える見込みとなる。

中でも Google Cloud は、ネットワークのスピードと安定性に強みを持ち、AI分野のサービスも充実している為、その他主要パブリッククラウドサービスと比較して高い成長率で拡大を続けているという。

一方、Google Cloud を基盤としたシステム提供を行う国内事業者において、高い専門性を有する人材不足は課題となっている。

伊藤忠商事は、100%孫会社としてジーアイクラウドを新設しました。ジーアイクラウドは国内有数の Google Cloud 専門のエンジニア集団として Google Cloud に特化したアプリケーション・システム開発を提供し、昨今、顧客から要望の多いクラウド移行や伊藤忠グループ内外のDXの推進に向けたIT基盤のクラウド化を支援していくとのことだ。

加えて、Google Cloud のプレミア パートナーの伊藤忠テクノソリューションズとも連携し、国内外の企業の課題解決にシステムインテグレーションという領域から取り組んでいくとしている。

これまで伊藤忠商事は、DX推進にかかる取組として、2019年12月にデータマネジメント事業を展開するウイングアーク1st社を持分法適用会社化し、2020年3月には、デジタルコンサルティング事業に強みを持つAKQA社との協業を開始、2020年11月には、ブレインパッド社との資本業務提携を通じてDX推進体制の強化を図ってきた。

今回の取組をはじめ、伊藤忠グループ内外のデータを活用した効率化や新規事業創出をさらに促すとともに、マーケットインの視点にたった新たな顧客体験、商品・サービスの提供を目指していくという。