大日本印刷(以下、DNP)は、2021年3月27日にオープンするテレビ東京運営のバーチャル空間「池袋ミラーワールド」に参画すると発表した。

DNPグループのジュンク堂書店池袋本店を「バーチャルジュンク堂書店池袋本店」として「池袋ミラーワールド」に構築し、本というコンテンツと書店というメディアの新たな価値を提供する「バーチャル書店」の事業化に取り組むという。

本を基軸としたイベントやサロンなどの新しいコミュニティモデルの開発、リアルとバーチャルを連動させた広告・プロモーション事業の開発、ハイブリット型総合書店「honto」やジュンク堂書店池袋本店との連動による書籍拡販モデルの開発等を行うとのことだ。

「バーチャル書店」では、作者・ファン・登場人物・物語の世界観・関連する事象や場所・創作過程などの多様な要素で構成される本の魅力を「読書」以外の形でも体験できるコンテンツとして提供。

例えば、キュレーターによる本の魅力の解説、動画や音声の活用、オンラインサロンの開催といった多様な手法で本の新しい楽しみ方を提供していくことを目指す。

また、書店員や著名人などが独自のテーマでお薦めの書籍を紹介する「ブックツリー」や「AI書店員」など、ビジュアル化された検索機能やレコメンド機能を通じて偶発的なコンテンツとの出会いが楽しめる機能を開発する予定だという。

DNPは、「バーチャル書店」を地域の魅力を発信する拠点とし、自治体をはじめ、多様な業界の企業や団体等とコラボレーションして、リアルな空間と連動したエンターテイメント性の高いイベント等を行うことで、生活者と企業、地域をつなぎ、地域の経済活動を支援していくとのことだ。

第1弾イベントとして、3月27日~29日の3日間、「ミラーワールドEXPO」を開催。

「ミラーワールドEXPO」内では、生活者とともに物語を作るプロジェクト「むすぶんこ」 が開催される。

「むすぶんこ」は、生活者から募集した物語のアイデアを元に、出版編集者やシナリオライター、芸人、声優たちが物語を作り上げていく生活者参加型のプロジェクト。

制作過程や完成作品は、「バーチャルジュンク堂書店池袋本店」のイベントにて随時発信するとしている。