ANAグループは、ビジネス・モデルの変革によって非航空収入を拡大すべく、ANA XとANAセールスの事業を再編し、プラットフォーム事業会社「ANA X」と、地域創生事業会社「ANAあきんど」として、2021年4月1日から新たなスタートをきると発表した。
(1)目指す姿は「マイルで生活ができる世界」
●ANAあきんどとANAXが中心となり、航空や旅行といった「非日常」に加え、「日常生活」を「マイル」と結びつけ、早ければ2022年度に提供を開始する「ANAスーパーアプリ」を起点に、ユーザーの手のひらでスマホを使いながら、街中やネット上で「マイルで生活ができる世界」を創り上げる。
●デジタル面においては航空券や旅行に止まらない、不動産、金融、保険など、幅広い商材を取り扱う「デジタル市場」をANAXが形成し、スマホ上の「ANAスーパーアプリ」で利用できる決済機能を進化させる。マイルを「貯める・使う」の対象商品やサービスを、ユーザーそれぞれに合った生活シーンで飛躍的に拡大し、ユーザーの利便性を更に高めるという。
●ANAグループは、日本、そして世界に広がる人と航空のネットワークを持っており、出張や旅行、訪日旅客などの人の移動と、商品などの物流サービスの双方を自社で完結できる「リアル」の充実度が強み。
●旅行事業は、新たにデジタル領域がメインであるANAXへ事業を移管し、「TaaS(TravelasaService)」という世界へ進化するという。
目的地に行く・泊まるという行動だけではなく、旅ナカでの飲食や観光などの情報検索からサービス利用まで一連の手配が、ANAスーパーアプリひとつでシームレスに完結できるサービス。
●デジタルとリアル、両方のソリューションを持つANAグループの強みを活かした、「マイルで生活ができる世界」を創り上げる。
(2)ANAあきんどは、「地域でともに暮らすANAグループコンシェルジュ」を国内33支店・約120名配置
●「マイルで生活ができる世界」で、非常に特徴的なのは、ANAあきんどが担う「リアル」の充実度。
●ANAあきんどは、「地域でともに暮らすANAグループコンシェルジュ」を国内33支店・約120名に配置する。
●コンシェルジュは、ANAグループの多様なアセットを活用して、人の移動、物流、デジタル市場、決済機能、そして、デジタルコミュニケーションチャネルというトータルソリューションを提案し、地域の課題解決を手伝うとのことだ。
●例えば、地域創生の大きな課題である農水業新興や人口減少からくる雇用対策として、地域の自治体や企業が、コンシェルジュを通じて「二拠点生活」や「おてつ旅」などを通じた労働力支援、独自色の強い地域名産品の販売など、ANAグループ内に広がるさまざまな機能を活用したソリューションを利用することができる。
(3)「ANAあきんど設立記念キャンペーン」を実施
●たくさんのビジネスパートナー、自治体と一緒に、「マイルで生活ができる世界」を創り上げていきたいと考えており、地域の産品を機内誌「翼の王国」に無料で掲載する「ANAあきんど設立記念キャンペーン」を実施。
●なお、翼の王国は4月からANAアプリやANASKYWEB上で提供。
誰でも時間や場所を問わず、自身のデジタル端末からダウンロードできる為、これまで以上に幅広くたくさんのユーザーが見ることができるとのことだ。
●キャンペーンの詳細は4月1日に、ANAあきんどのホームページにて発表するとしている。