ワークマン既存店632店とWORKMAN Plus 269店、さらに話題の「#ワークマン女子」 2店の計903店を全国に展開するワークマンはロードサイドに「#ワークマン女子」 5店を初出店すると発表した。
路面1号店の南柏店は6月10日、盛岡南店と長岡川崎店は10月、前橋吉岡店と水戸元吉田店は11月初旬に開店。
内、前橋吉岡店と水戸元吉田店はグループ会社のカインズの敷地内の集客に有利な立地に出店。
路面女子5店の売上予想は各店初年度2.5~4.2億円とし、実験店舗のため直営で運営する南柏店を除いた4路面店でフランチャイズ(FC)加盟店募集を開始するとのことだ。
ショッピングモール1号店の横浜桜木町「#ワークマン女子」コレットマーレ店は平日の開店時にもレジ待ち行列ができるほど繁盛。東京初出店の東京ソラマチ店も入店整理券を発行する状態が続いているとのことだ。
4月2日開店のなんばCITY店、4月16日の川崎駅前の川崎ルフロン店、5月14日の千住大橋駅前のポンテポルタ千住店は先行2店の盛況ぶりから好スタートが期待できるという。
モール店は5月で5店舗体制になるが、今後も年間5~6店をターミナル駅か駅近に直営(運営代行業者を起用)で出店する計画であるとのこと。
なお、「#ワークマン女子店」の本命はロードサイド店で、モール店で勢いをつけて10年で400店を出店する予定。モール店は露出効果の高い東名阪地区を中心に数年で20店舗にすることが目標であるという。
ワークマン既存店は一般客が急増する中、作業客も伸びていて駐車場が満車になりがちであるという。現場への行き帰りに立ち寄ることが多い作業客にとって、駐車場に空きがないと仕事に差し支えるとのことだ。
作業中に安全靴が壊れた場合は、直ぐに買い替える必要があり、このため、従来店は駐車場を常に1台は空けておく必要がある。
「#ワークマン女子店」は製品を選ぶため駐車時間が長い一般客を従来店から引き上げる店舗と位置付け。このため、女子店は従来店に比べ2~4倍広い駐車場を設けるとのことだ。
従来店でこれまで同社を支えていた作業客に駐車スペースを確保するため、女子店の出店を加速。なお、女子店の売場構成は女性4割、ユニセックス2割、男性4割で、作業服は扱わないとのことだ。
また、モール5店と南柏店で路面女子店に必要な運営ノウハウの体系化とマニュアル化が完成するため、10月の盛岡南店以降の路面店は全てFC化。
まずは、盛岡南店、長岡川崎店、前橋吉岡店、水戸元吉田店の4店でFC加盟店の募集を開始。既に、アパレル業界関係者などから「女子店の募集はいつ始まるか」の問い合わせが数多く寄せられているとのことだ。
ワークマン全体のフランチャイズ制度の特徴
① FCチェーンとしては珍しく店休日が年間22日ある
② 契約更新委率が99%で、約半数の加盟店で家族や関係者が経営を継承する驚異の「ホワイトFC」
③ 収入も売上に完全比例して伸び続ける (18/3~21/2の3年弱で既存店収入は64%増加)
④ 省力化
◇加盟店の重要業務は品出しとレジ打ちで、その他の余計な仕事を極力作らない
◇完全自動発注システムの導入で1日2時間かかった発注時間がゼロに
◇値引き販売率は2%以下で値札の付け替え作業が不要 (値引きロスは本部が6割を負担)
「#ワークマン女子」のFC店の利点
上記の特徴に加えて、「#ワークマン女子」のFC店の利点は以下。
1) 市場規模 女性向けの高機能ウェアの市場規模は男性向けよりはるかに大きい
2) 高収入 売場面積が従来店の1.2~1.5倍で駐車場も広いため、売上は従来店の1.5~2.2倍を見込む
3) 無競争 低価格帯のアウトドア・スポーツウェアで有力な全国規模での競合は無い (作業服は競合あり)
但し、アパレル寄りの店舗のために陳列や売場の変更が多く、売上が休日に集中するなどの既存店よりも負荷のかかる点もあるという。
なお、「#ワークマン女子」店で販売する製品はワークマン既存店及びWORKMAN Plus店と100%共通。
女子店は見せ方を変えて女性売場を拡大して前面に出しているだけであるとし、ユニセックスを含めると6割が男性向け製品で、男性のみの来店も大歓迎とのことだ。
路面店の完成予想図