メディアドゥは、紙・電子の雑誌・書籍の発行などを手掛ける日本文芸社の発行済全株式を取得し、2021年3月30日付で子会社とすることを決定したと発表した。
日本文芸社は長年、多数の有力コンテンツを輩出し続ける歴史ある企業で、いち早くデジタル化の取り組みを強化してきたという。
理念・ビジョンに「出版やデジタル配信で『人の心・身体・暮らしを元気に、楽しく、前向きに輝けるようにする』」を掲げ、生活実用書・コミック・小説など、幅広い雑誌や書籍を紙・電子を問わず発行している。
近年ではマンガアプリの開発・配信も行うなど、広く積極的に一層のデジタル化を推進しているとのことだ。
メディアドゥグループは近年、出版プラットフォーマーを目指す「インプリント事業」にも注力しており、2019年10月にはJIVEを買収し、少女マンガレーベルのネクストFを刊行している。
ここに日本文芸社が加わることで、複数の出版社がそれぞれのブランドを維持しつつ、管理機能やノウハウ、在庫・生産管理のシステムなどを共有し効率的な出版プロセスの構築を目指すという。
今後は、優れた独自性や編集機能を持つ比較的規模の小さな出版社であっても、個々の伝統や独自性を活かしながら規模の大きな出版社と同等のインフラを利用することが可能となる事業へと発展させていく方針を示している。
なお、日本文芸社の持株比率は、RIZAPグループが100.0%となっており、同件実行に当たり、2021年3月30日に RIZAP グループへ 2,100 百万円の配当実施を予定しているとのことだ。
また、株式取得にあたり、同社は第三者評価機関に株式評価を委託し、その結
果、算定された配当実施前の株式価値から配当21億円を差し引いた約15億円を取得価額として合意しているという。
メディアドゥグループは、今回の株式取得よる同社グループの当期連結業績に与える影響については、現在精査中とし、今後、開示すべき事項が生じた場合には、速やかに知らせるとしている。