ネクストレベルが運営する『マッチングアプリ大学』では、春の転勤シーズンに合わせ、「恋愛中に転勤になった経験のある男女」146名に対し、アンケート調査を実施し、その結果を発表した。
恋愛中に転勤した人の7割が「転勤は想定の範囲内」
恋愛中に転勤を経験した人には、まず背景事情として、転勤の辞令が「想定の範囲内」だったのかについてアンケートした。
転勤前提の仕事なので「想定範囲内」 | 24.0% |
転勤の可能性は承知しており「どちらかというと想定」 | 43.8% |
転勤の可能性は低かったので「どちらかというと想定外」 | 24.0% |
転勤の可能性がなかったので「想定外」 | 4.1% |
その結果、「想定の範囲内」「どちらかというと想定」という“想定していた”人の割合は約7割となった。
次に、転勤の辞令をどんな気持ちで受け止めたか、辞令を受けてどんなアクションを起こしたかについて尋ねた。
転勤希望ではなかったが、特に何もせず受け入れた | 68.5% |
転勤希望ではなかったので、拒否できないか会社側と交渉した | 14.4% |
転勤希望だったので、喜んで受け入れた | 13.0% |
転勤希望ではなかったので、退職・転職を検討した | 4.8% |
「転勤を希望していた」という人は13.0%と少数派で87.0%の大多数が「転勤は希望していなかった」という結果に。
ただ転勤は希望していなくても、「会社と交渉」「退職・転職」など具体的なアクションを取った人は19.2%と少なく、「特に何もせず、何も言わず」に転勤を受け入れた人が約7割を占めていた。
転勤後に「遠距離恋愛したが最終的に別れた」が約5割で最多
「転勤によって付き合っていた恋人とはどうなったのか」とアンケートした結果、「転勤後も遠距離恋愛をしたが、最終的に別れた」という人が47.9%で最多でした。次に多かったのが「転勤後も遠距離恋愛し、最終的に結婚した」(19.9%)だが、その人数は「最終的に別れた」の半分以下となっている。
転勤により「別れた」のが62.9%、「結婚した・現在も交際中」が37.1%と、恋愛中に一方の転勤が決まったカップルの6割が別れを選択する結果に。
「女性側の転勤」の方が、恋愛が長続きする傾向
転勤によって「付き合っていた恋人とどうなったか」について、男性の転勤と女性の転勤で結果に差があるのかを比較したという。
女性 | 男性 | |
遠距離恋愛をしたが最終的に別れた | 45.6% | 51.8% |
転勤をきっかけに別れた | 10.0% | 19.6% |
遠距離恋愛して最終的に結婚 | 27.8% | 7.2% |
現在も交際中 | 12.2% | 8.9% |
転勤をきっかけに結婚 | 4.4% | 8.9% |
その他 | 0% | 3.6% |
女性が転勤したケースでは、結果として「別れた」が55.6%、「結婚・交際中」が44.4%。
これに対して男性が転勤したケースは、「別れた」が75.0%、「結婚・交際中」が25.0%。
女性側の転勤の方が、交際が継続(または結婚)している割合が約20%も多いことが分かる。
特に「転勤後も遠距離恋愛して最終的に結婚」した割合は、女性側の転勤(27.8%)が男性側の転勤(7.2%)よりも4倍近く高い結果。
“転勤をきっかけに結婚”の理由1位は「もともと予定があった」
現在のように女性も働くことが当たり前になる以前は、男性の転勤をきっかけに結婚に踏み切り、女性が男性の赴任地について行くケースが多かった。
しかし前項で示した通り、今回の調査で「転勤が決まったのをきっかけに結婚した」と回答した人は全体の6.6%と、非常に少ない結果に。
転勤をきっかけに結婚したと回答した人にその理由についても尋ねたところ、およそ半数の55.6%が「転勤が決まった時には結婚の予定があった」と回答。
「もともと結婚の話をしていたるところだったのでプロポーズしました」(28歳男性)といったように、転勤と結婚の“タイミングが合った”というのが転勤を機に結婚した理由のようだとしている。
その他の理由は、▽転勤で離れるのが嫌で自分からプロポーズをした(22.2%)▽転勤で離れるのが嫌で恋人からプロポーズを受けた(11.1%)▽それまで結婚を意識していて、転勤で結婚に踏み切れた(11.1%)-となっている。
“転勤をきっかけに別れた”の理由1位は「そもそも潮時だった」
転勤をきっかけに結婚に踏み切るケースが少ないのと同様、「転勤をきっかけに別れた」と回答した人も13.7%とあまり多くない。
そして転勤をきっかけに別れた理由でもっとも多かったのも、「そもそも潮時だった」で40.0%となった。
こちらも「あまりうまく行っておらず別れる良い機会だった」(37歳男性)というように、転勤と別れの“タイミングが合った”ということが理由としては大きいようだとしている。
その他の理由は、▽自分が遠距離恋愛をしたくなかった(20.0%)▽恋人が遠距離恋愛をしたくなかった(15.0%)▽恋人に転勤先について行けない事情があった(15.0%)▽自分も恋人も遠距離恋愛をしたくなかった(5.0%)-などとなっていた。
最終的に別れた人の87%が「別れたのは転勤のせい」と考えている
転勤の結果でもっとも多かった「遠距離恋愛して最終的に別れた」と回答した人に、詳しい事情を聞いてみたという。まずは「転勤」と「最終的に別れた」ことの因果関係。
「転勤後、最終的に別れたのは転勤のせいだと思いますか?」という質問に対し、約9割の人が「転勤のせい」と回答。
「最終的に別れてしまったのは、転勤のせい」だと回答した人には、その理由についても尋ねたという。
回答者の6割以上が「会えないので気持ちが離れた」という結果に。具体的な理由は以下のような内容。
●彼からの「寂しい」という連絡に対し、だんだん「しつこい」と感じるようになった。(34歳女性) ●仕事に必死で、恋愛を継続するための努力をする気力がわかなかった。(39歳女性) ●転勤先のハードスケジュールと遠距離恋愛の両立がうまくできなかった。(33歳女性) ●転勤先の慣れない環境に適応するため、仕事を優先してしまった。(27歳男性) ●転勤のない職種の方と彼が出会い、その方と良い雰囲気になったようで振られた。(29歳女性) |
「仕事が忙しい」「会える頻度が減った」ことを挙げている人が目立った。また離れている間に別の出会いがあったという理由も多く見られた。
遠距離恋愛の場合、男性の方が「別の出会い」が生じやすい傾向
「遠距離恋愛をしたが最終的に別れた」と回答した人の理由を、男女別にまとめている。
女性 | 男性 | |
会えないので気持ちが離れた | 62.2% | 62.5% |
将来のビジョンが描けなかった | 27.0% | 12.5% |
転勤先で別の出会いがあった | 5.4% | 12.5% |
恋人に別の出会いがあった | 27.0% | 12.5% |
大きな差ではないが、「転勤先で別の出会いがあった」と回答したのは男性が多く、「恋人に別の出会いがあった」と回答したのは女性が多くなっている。
この結果から、恋人と物理的な距離が生じると、比較的男性の方が「近くの女性に目を向けやすい」傾向がうかがえる。
転勤により破局後、40%以上の人が「転勤先で恋活・婚活」をしている
「転勤をきっかけに別れた」「遠距離恋愛をしたが最終的に別れた」と回答した人には、転勤先で恋活や婚活を行ったかについても尋ねた。
アンケートの結果、4割以上の人が転勤先で新たな出会いを求めていたことが分かった。
次に転勤先で行った「恋活」「婚活」の方法について聞き取りした結果は以下の通り。
「合コン・友人の紹介」がもっとも多く65.9%。次いで「マッチングアプリ・婚活アプリ・婚活サイト」が39.0%となっている。
転勤先で合コンや紹介による出会いが可能であれば良いですが、「周囲に同年代の異性がいない」「紹介してくれるような親しい知人がいない」など、それが難しい場合もある。
2番目に多かった「マッチングアプリ・婚活アプリ」はスマホ1台あれば簡単に始められるため、そのような場合に選択しやすい婚活・恋活なのかもしれないとのことだ。
“遠距離恋愛して最終的に結婚”した人の80%が「努力した」
次は「遠距離恋愛し最終的に結婚した」というハッピーなケース。
全体の約2割を占める人たちだが、遠距離恋愛を維持するため何か努力したか聞いたという。
80%以上の人が「恋愛を継続するために努力した」という結果。具体的にどんな努力をしたのかは以下の通り(複数回答)。
「直接会うようにした」という人はおよそ半数にとどまり、電話やSNS、ビデオ通話で「定期的に連絡を取った」という人が約80%。
その他の内容には「久しぶりに会えるときは、服やメイクに気合いを入れた」(23歳女性)などがあった。
ちなみに“努力”の選択肢には「手紙を書いた」もあったが、選んだ人はいなかったという。
経験者が回答「転勤しても恋愛の継続は可能か?」
今回のアンケート調査の対象者全員に、自身の経験を踏まえ「転勤しても恋愛を継続できるか」についてどのように考えるか選んでもらったという。結果は以下の通り。
「その他」を除くと、転勤しても「恋愛は維持できる」と考えている人の合計は49.4%、「恋愛の維持はできない、難しい」の合計は47.9%で拮抗。
「定期的に会うことができれば恋愛は維持できる」という意見がもっとも多かったが、実際に最終的に別れた人たちの状況をみると、仕事が忙しく定期的に会うことは難しいことがうかがえる。このことから、転勤して恋愛を続けるのは容易ではないというのが実情だとしている。
【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:20歳~61歳の男女(全国)
アンケート母数:計146名
実施日または時期:2021年02月05日~2021年02月12日
調査実施主体:マッチングアプリ大学
調査会社:株式会社ネクストレベル
<参照元>
ネクストレベル『転勤をきっかけに“別れた”カップルが6割!「転勤後の恋愛は難しいのか」について経験者146名にアンケート調査』