「約7人に1人が新型コロナウイルスの影響で中退」 セカンドカレッジ調べ

ジェイックは、中退者向け就職支援サービス「セカンドカレッジⓇ」の受講生に対して行った、中退に関する新型コロナウイルスの影響アンケートの結果を発表した。

「セカンドカレッジ®」とは大学等の中退者向けに、研修から集団面接までを無料で提供するサービス。

アンケートの結果、「新型コロナウイルスがなければ、中退をしていなかった」と答えた割合は14.5%で、中退者のうち約7人に1人が新型コロナウイルスの影響で中退をしていることが分かったという。

文部科学省が、2020年4月から12月までの中退の状況を調査した結果、中退した学生は2万8647人で、このうち新型コロナウイルスの影響と分かっている人は1,367人(中退者全体の約4.8%)となった。(2021年2月16日公表)。

一方、同社実施のアンケートでは、「新型コロナウイルスの影響を受けた」と答えた中退者の割合は約15%と、文部科学省が発表した数字(約4.8%)の約3倍の結果に。

これは、就職支援サービスを提供する同社に登録する中退者には、「経済的な影響でやむを得ず中退したが、早めの就職を考えている」という人が(文部科学省の調査対象層に比べ)多く存在するから、ということが可能性として考えられる。

■「新型コロナウイルスによって、受けた影響」(アンケートより一部抜粋)
・オンラインでの授業に移行したことで、ディスカッションに参加しづらくなった。
・オンライン授業で、文や一方的な動画のみなので、授業内容がますます分かりづらくなった。
・全授業がオンラインとなり、当初ネット環境すら整っていなかったことも含め、授業についていけなくなった。
・学校に赴いて、研究を進めることができなかった。
・3か月以上の研究活動の休止と、コロナによる昨年度のゼミの廃止が、研究テーマの変更など自分のモチベーションの低下に影響した。
・アルバイト収入が減り、学費を補うことが困難になった。
・新型コロナウイルスの影響で父親の収入が無くなり、奨学金から切り崩して生活をしなければいけなくなった。そのため、学費を払うことが困難になった。
・学費にあてる予定だったアルバイトの収入が極端に減った。
・四年間で卒業出来なかったので休学し、お金を貯めてから復学して卒業することを目指していた。しかし、コロナの影響で思うようにお金を貯める事が出来なかった為、中途退学することになった。
・アルバイトをするくらいなら自粛をしろと言われ、就職活動に踏み切れなかった結果、数か月ニートのような自堕落な生活を送ってしまった。

【調査概要】
名称   :中退(予定者)に対する新型コロナウイルスの影響アンケート
対象 :同社サービス「セカンドカレッジ®」受講生
回答者数 :196名
期間 :2020年10月28日-2021年3月3日

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