ヒューマンサイエンスABOセンターの研究員の金澤正由樹氏は、「ネイチャー」など計60万人以上のデータと、これを補完する4,000人の独自調査に基づき、血液型と性格の関連性を心理学的に実証したと発表した。
現在まで、日本はこの分野において世界で最も多くの研究が行われており、同センターは、能見正比古の研究実績を受け継ぐとともに、血液型と人間の関係における研究を更に探究するため、国内外のさまざまな方面からメンバーを募り研究促進を図っているという。
同研究では、「ネイチャー」などの論文で得られた計60万人以上のデータに、これを補完する日本人4,000人の独自調査の結果をプラスし、性格心理学の理論に基づいて一体的に解析を実施。
ほとんどの場合、血液型の特性とされる質問の回答で、どの血液型でも、自分の血液型に「当てはまる」という数値が、他の血液型より大きくなったとしている。
また、これらの特性は能見の研究とほぼ一致したとのことだ。
なお、従来は差があるかどうか不明確であった「血液型と性格の知識が全くない」「血液型と性格は全く関係ない」という回答者においても、数値は小さいものの、すべての血液型で同じ傾向の差が見られたという。
同氏は、「これらはすべて統計的に意味がある差であり、数多くの大規模調査において、血液型と性格の関連性を明確に実証したものと言える」と述べている。