SOMPOひまわり生命保険と、慶應義塾大学先端生命科学研究所発のヘルスケアベンチャーであるサリバテックは、両社の業務提携内容を拡大し、SOMPOひまわり生命の客に「サリバチェッカー®」の提供開始すると発表した。

提携の拡大により、SOMPOひまわり生命は、がんの早期発見・早期治療につながる行動を支援する新たな価値を提供し、がんにおける「Insurhealth®(インシュアヘルス)」価値向上を実現するという。

​ 人生100年時代を迎える日本において、全ての人が健康で安心して暮らすことのできる社会をつくることは社会課題の一つ。

日本人の死因のトップである「がん」は、年々増加傾向にあるものの、早期に発見し治療に取り組むことで治る病気になってきているといわれており、健康で長く生きるためにはがん検診の受診等の重要性が増している。

SOMPOホールディングスは、2019年8月からがんの早期発見等に資する「セルフ・ヘルスケア」の実現に向けてサリバテックと業務提携、協力を進めている。

SOMPOひまわり生命は、健康応援企業への変革を目指し、保険本来の機能(Insurance)に健康を応援する機能(Healthcare)を組み合わせた新たな価値「Insurhealth®(インシュアヘルス)」を提供し、健康をサポートしている。​

サリバテックは、慶應義塾大学先端生命科学研究所の研究成果を基に、2013年に設立されたヘルスケアベンチャーであり、メタボローム解析に関する技術や高度なデータ解析のアルゴリズム開発技術を基盤とし、唾液中の代謝物質を解析してがん罹患リスクを判定する「サリバチェッカー®」を開発、提供している。

SOMPOひまわり生命とサリバテックは、社会課題の解決に繋がる新たな価値提供を目指し、昨年7月から「サリバチェッカー®」のトライアルを実施し、600名を超える人々に「サリバチェッカー®」を体験してもらったという。

新型コロナウイルスの感染拡大という社会的に困難な状況にあるなか、特に自宅でがんのリスク検査を実施できる点への評価や、判定結果に関わらず、「がんに対する意識が高まり、がん検診や健康診断の重要性を再認識した」といった人の声を踏まえ、さらに多くの人へ新たな価値を提供することを目指し、今般のサービス提供開始に至ったとのことだ。

SOMPOひまわり生命とサリバテックは、SOMPOひまわり生命の客に対して、自宅で唾液の採取から結果の受取まで完結する「サリバチェッカー®」の提供(任意申込・有償)を開始する。

「サリバチェッカー®」の提供により、がん検診受診率の向上に向けた啓発や早期発見・早期治療に繋がる行動の後押し等、がんにおける「Insurhealth®(インシュアヘルス)」の価値提供を実現する。

また、今後の新たなサービスや商品開発の基礎データとすべく、特定の人に対して「サリバチェッカー®」の検査結果の提供に協力してもらう、調査協力制度を新たに開始する。

「サリバチェッカー®」は、自宅でできるがんリスク検査。唾液中の代謝物質の濃度を高精度に分析し、がん罹患時に異常値を示す物質の濃度をAI等で解析することで、現在のがん罹患リスクを判定。

唾液を採取し、サリバテックへ返送するだけで検査が可能なため、からだ・気持ちに負担をかけることなく、希望のタイミングで、一度の検査で複数のがん(男性:肺がん、大腸がん、膵臓がん、口腔がんの4種、女性:乳がんを加えた5種)の罹患リスクを調べることが可能。

また、検査後のフォローアップ体制として、検査結果レポートとともに、検査結果について相談が可能な提携医療機関をサリバテックのホームページ上に公開する。

現在、サリバテックでは、リスク判定可能ながん種の研究を進めており、今後順次判定できるがんの種類を拡大していく予定としている。

<唾液採取イメージ>

SOMPOひまわり生命とサリバテックは、「サリバチェッカー®」を活用し、新たなサービス等の開発・提供に向けて今後も協業して取り組むことで、健康寿命延伸の実現に貢献していくとのことだ。