国際興業は、新型コロナ対策の一環として観光バス車両を使った、ワクチン接種に関する人員輸送・待機場所の提供サービスを自治体向けに開始すると発表した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光バスの需要が激減している状況の中、観光バスの特色を生かして社会貢献できることは何かを検討し、これから開始される一般の人へのワクチン接種において、接種会場への人員輸送、接種会場や経過観察のための待機場所の設置、誘導のための補助スタッフの確保など、種々の問題に対する解決策として、観光バス会社だからこそできる提案があると考え、今回のサービスを開始するに至ったとしている。
同社はこれらを踏まえ、同社の営業エリアである埼玉県・東京都の各自治体に対し、観光バス会社のメリットを生かしつつ地域の実情に合った提案を展開するという。
ワクチン接種の観光バスサービス利用概要は以下の通り。
・指定場所へ配車可能
バスには大きなトランクもあり、医療従事者を乗せ、医療機器をトランクに積み込んで接種会場へ移動することが可能。
・地域の高齢者接種会場
高齢者には大きな負担となる移動をバスで出向く事で解決。バスの後部は座席を横向きにしてスペースを作ることが可能。
・バスガイドを派遣可能
医療スタッフが接種に専念できるよう、客の誘導などのスタッフとしてガイドを派遣可能。
・接種前後の待機場所
バス左右の窓側の席に1人ずつ座ったとして(2席に1人着座)最大24名乗車可能。必要に応じて台数を追加することも可能。車内換気性能は新幹線と同様の設備を全車装備し、感染防止対策を全車対策済。