サーモフィッシャー 新型コロナの変異を特定する検出試薬を日本市場にて販売開始

サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ(以下、サーモフィッシャー)は、22種のリアルタイムPCRアッセイから必要なものを選択・使用して、新型コロナウイルスの変異を特定することができる検出試薬「Applied Biosystems TaqMan SARS-CoV-2 Mutation Panel」を3月18日に日本市場にて販売を開始した。

同製品は、現在日本国内で感染の急激な拡大が懸念される英国、南アフリカ、ブラジル由来を含む変異株の調査を可能にする。

検出可能な変異は、英国変異株が有するdelH69V70変異、英国・南アフリカ・ブラジル変異株が有するN501Y変異、南アフリカ・ブラジル変異株が有するE484K変異など、計22種類に及ぶ。

新型コロナウイルスは無数の変異を繰り返している。一部の変異は治療法やワクチンの効果に影響を与える可能性があり、ウイルスの変化を継続的に調査することは極めて重要。

TaqMan SARS-CoV-2 Mutation Panelは高い拡張性を備えており、単一または複数の変異を特定するために、少数の検体から数百の検体に至るまで一度に検出することが可能とのことだ。検査機関で使用されているリアルタイムPCR装置を用いて、さまざまなレベルのニーズに対応することができるという。

サーモフィッシャーサイエンティフィックのジェネティックサイエンスビジネスのヴァイスプレジデントであるマーク・スメドレー(Mark Smedley)は、次のように述べている。

「進化するウイルスに対抗するためには、最新の信頼できる正確な情報を得ることが重要です。

ウイルスの変化を監視するための新たなツールを研究者や検査機関にご提供することにより、公衆衛生全体のために情報に基づいた効果的な決定を行うことができるよう、支援いたします」

TaqMan SARS-CoV-2 Mutation Panelは、Applied Biosystemsブランドの幅広いリアルタイムPCR装置での使用に最適化されており、約1時間で結果を提供。業界標準であるTaqMan SNPジェノタイピングアッセイ技術に基づき、ウイルス変異を効率的に検出、識別することができるとのことだ。

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