独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)と無印良品の住空間事業部門を担うMUJI HOUSEは、団地を拠点とした地域の活性化を目的として、3月15日に「MUJI×URに関する連携協定」を締結したと発表した。

両社は、2012年度から、関西において「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」を開始し、2015年度には首都圏から九州まで全国展開。

同プロジェクトに基づき、UR賃貸住宅において協業でリノベーション住宅を供給しており、2020年度末で、供給戸数は1,000戸に達するという。

2021年度より協業の内容を拡大し、団地住戸だけでなく団地外観、屋外広場、商店街区といった共用部分にもリノベーションの対象を広げ、さらに地域コミュニティの形成にも連携して取り組むことで、団地を拠点とした地域の生活圏を活性化していくとのことだ。

連携内容

この協定は、独立行政法人都市再生機構の賃貸住宅において、それぞれが持つノウハウを活用しながら、地域の生活圏の活性化にソフト、ハード両面において共同で取り組み、実践することにより、既存ストックを活用した「新しい住まいのかたち」を提案し、ひいては集合住宅の維持・更新等、今後さらに重要性を増す社会的課題の解決に寄与することを目的とする。

●連携事項
(1)住戸改修プランの策定
(2)外観、集会所、屋外広場等の共用部改修プランの策定
(3)地域コミュニティの形成
(4)外部への情報発信

■「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」について

1.プロジェクトの紹介
日本の暮らしのスタンダードを追求してきたUR都市機構と、無印良品事業を行っている良品計画の住空間事業を担い、愛着を持って永く使える「暮らしの器」としての家を提供するMUJI HOUSEとが連携し、現代の多様化した日本の暮らしに新たな賃貸リノベーションのスタンダードを発信すべく、2012年6月に「MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト」を立ち上げ。

このプロジェクトは、WEB上で展開するコラムなどを通したユーザーとのコミュニケーションを踏まえ、団地の持つよき歴史を生かしつつ、これからも多くの方に長く心地よく住みつなげるよう、「こわしすぎず、つくりすぎない」というコンセプトで、リノベーションに取組むプロジェクトであるとのことだ。

2.プロジェクト対象団地
2012年度に関西の3団地で募集を開始したMUJI×UR団地リノベーションプロジェクトは、2020年度で累計52団地の展開となった。

対象団地については、「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」サイトに記載があるとのことだ。

3.MUJI×UR 共同開発パーツについて
このプロジェクトでは、URと無印良品が共同で開発したパーツを、自分の暮らしを自分らしく編集するアイテムとして、リノベーション住戸に使用。

これらの共同開発パーツのうち、麻畳と組合せキッチンは一部の無印良品店舗にて購入が可能なので、自宅のリノベーションやDIYなどに活用することができるとのことだ。