LINEリサーチでは、2020年2月5日、2020年2月19日、2020年3月2日、2020年4月16日、2020年8月31日に実施した調査に引き続き、第6回目の調査(2021年2月19日に実施)では、普段使用しているマスクや東京オリンピックの開催時期、コロナ禍で今、思うことについて調査し、その結果を公表した。

使っているマスクは「不織布マスク」が6割強、2枚重ねは1割弱

不織布、布、ウレタンマスクなどの素材はもちろん、最近では二重マスクなど、マスクには、様々な種類やつけ方があり、マスク生活が当たり前となった今、もっともよくしているマスクの素材やつけ方について聞いてみると、「不織布マスク」を1枚でつけるという人が最も多く6割強となった。

次いで「布マスク」、「ウレタンマスク」を1枚でつける人が1割強となっている。

最近話題になっていた、不織布の上に布マスクをつけるなどの「マスクの二枚重ね」も1割弱となった。

「さいきん2週間マスクをつけていない・つける機会がない」という人はごく少数となり、多くの人がマスクを日常的につけていることがわかったとしている。

年代別では、「不織布マスク」がどの年代においても6割前後。10代、20代では他の年代に比べると加えてやや「ウレタンマスク」の割合が多くなったが、多くの人が「不織布マスク」を利用している傾向になった。

「不織布マスク」「布マスク」「ウレタンマスク」「マスクの2枚重ね」で選んだ理由をみてみると、「不織布マスク」「マスクの2枚重ね」では選ぶ理由の傾向は似通っており、「感染予防効果が高いから/高そうだから」が約4割、次点で「衛生的だから」となった。

「布マスク」「ウレタンマスク」では、「呼吸が楽だから・息苦しくならないから」「耳の周りが痛くなりにくいから」が上位の理由となり、特に「ウレタンマスク」では、それらの理由がより高い割合となった。

また、「肌あれしにくいから/肌がかゆくなりにくいから」といった理由もみられたとのことだ。

今年のオリンピック開催希望は、条件付きで約3割

東京オリンピック・パラリンピックの開催について聞いてみたところ、「今年の7-8月に開催をするべき」との意見は3割強だった。

特に10代男女は開催を期待する声が他の年代に比べてやや高い傾向があったという。ただし例年のように大勢の観客を入れる形ではなく、ほとんどが「観客数の制限や無観客」といった条件付きでの開催を希望している。

一方、「開催中止するべき」との意見は2割強、「時期を変えての開催を希望」は3割となった。

コロナ禍で私たちが今、思うこと

自粛が続き、様々な環境下で多くの人がコロナ禍を耐えて生活してい中で、LINEリサーチでは、人々の思いを共有したいという気持ちで、日々感じていることや社会に伝えたい思いなどを1万人の人に聞いたという。

その中の一部をランダムに紹介している。

・医療関係の方は本当に大変なので給料上げてあげてほしい(50代/女性/神奈川県)

・いまのような過剰な報道はやめてほしい(30代/男性/東京都)

・早く収束して煩わしい生活から解放されたい。塾に制限なく行けるようになって欲しい。外食をしても嫌な目で見られないようになって欲しい。(10代/男性/福島県)

・マスクをした方がいいのはわかるけど、義務ではないので個人の自由。マスク警察などの事件が起こるのは悲しい。心に余裕がない。(30代/女性/兵庫県)

・かかった方々への避難中傷がなくなればいいと切に願います。 また、病院勤務や施設勤務の方々への心ない言葉があったり本当に悲しくなります。(40代/女性/熊本県)

・なんで大学生だけキャンパスに通うことが許されないのか?同じ学生なのに高校までは通えるのに私たち大学生だけ同じ1年を無駄にしている感じが否めない(20代/女性/東京都)

・必要以上に怖がることなく、正しく怖がりたい。 また、正しい情報を取捨選択できるリテラシー能力を身につけ、デマに振り回されることなく安心して過ごしたい。(40代/男性/大阪府)

・GoToが必ずしも悪いと限らない。飲食店ばかり補償があるが私たち観光業の補償がGoToのみであること、キャンセル料の上限が設けられているのでその他は会社が補償していること、現在売り上げが全くないことを世間に知って欲しい。(20代/女性/大阪府)

・誰かの揚げ足をとるのではなく、みんなで協力して乗り越えたい。(20代/女性/栃木県)

・私は高校3年生で大学受験も終わりめちゃくちゃ遊びたいです。でも1年前から自粛するように呼びかけられ、本当にどこにも行ってません。行くのは週一回食品を買いにスーパーに行くだけ。こんな状況だからそれに関しては耐えるしかないと思ってはいます。でもテレビとかでは若者の外出が多いからとか、若者のせいで、的な言い方をする人がいて勿論若者の感染者数が多いことも知ってはいますが、自分の1年間のこの耐えを否定されているようで本当に苦しいです。どんな年代の人でも頑張ってる人もいて、遊びまわっている人もいる。それなのに若者全体がこの状況を意識して行動していないかのような言い方だけは本当にやめて欲しいです。(10代/女性/東京都)

・海外に両親が住んでいるのでいつになったら会えるのか?とても不安(40代/女性/愛知県)

<調査概要>
調査対象:日本全国の15歳~69歳の男女
実施時期:(1)2020年2月5日(2)2020年2月19日(3)2020年3月2日(4)2020年4月16日(5)2020年8月31日(6)2021年2月19日
有効回収数:(1)5,233名(2)5,024名(3)4,991名(4)10,442名(5)10,448名(6)10,295名