サステナブル・ラボは、都道府県の「防災安全」に関する指標データから算出したスコアと、地震発生回数のデータを組み合わせ、そこから見えた傾向を発表した。

「防災安全」スコアは、各都道府県の災害復旧費割合や防災会議の設置有無などの延べ21指標を複合的に解析したもの。

防災安全に関する対策・対応をしっかり行っている都道府県ほど、スコアが高くなるように設計しているという。

2020年の防災安全スコアが高かった都道府県は、1位・秋田県(スコア67.34)、2位・岩手県(スコア66.10)、3位・島根県(スコア65.73)など。

下記の日本地図および棒グラフは、色の濃さで「防災安全スコア」の高さを表示し(色が濃いほど高スコア)、棒グラフで「震度5強以上の地震観測回数」を表したもの。

震度5強以上の地震が多い都道府県と防災安全スコアの高さには弱い相関があることが示唆された。

東日本大震災が発生してから10年の月日が経過している。震災が多い日本で安全・安心に暮らしていくためには、個人や組織がファクトに基づいた客観的な防災安全データを知り、現在の課題や、今後必要な取り組みを考え実行することが欠かせない。

サステナブル・ラボは都道府県や企業の非財務/SDGsデータをAI技術の活用で分析し、SDGsに対する本気度(貢献度・取り組み等)の“見える化”を進めている。

2021年2月には企業や都道府県の非財務/SDGsデータを分析し、誰もが目で見てわかるようにスコア化したオンラインデータバンク「テラスト」をオープンし、生活者、就職活動中の学生、個人投資家が活用しているとのことだ。