アシックス、東日本大震災で両親をなくした子どもへの支援活動、今年で10年目 のべ約4万4,000人が参加

asics アシックス

アシックスは、東日本大震災で両親をなくした子どもたちが、スポーツを通して心身ともに健やかに成長できるよう、継続的な支援活動「A Bright Tomorrow Through Sport(ブライト トゥモロー スルー スポーツ)あしたへ、スポーツとともに」を行い、今年で10年となるという。

同社は、戦後復興期に、スポーツによって青少年の健全な育成に役立ちたいとの願いからスポーツシューズの製造を創業した起源を持ち、同被害に対しても同様に、スポーツを通して被災地の復興に貢献したいという思いを強く持っているという。

また、平成7年の阪神・淡路大震災で被災した際、全国から多くの支援があったとし、その経験から、このような大災害では、継続的な支援が必要であり、特に、将来の日本を支える子どもたちの健やかな成長を支援していきたいと考えているとのことだ。

「A Bright Tomorrow Through Sport」では、主に4つのプログラムを用意し、10年間でのべ約4万4,000人が参加。

これまでの主な支援活動は以下のとおり。

〇主な支援活動

1.hand to handプログラム

2011年4月1日の時点で0歳から18歳までの、両親をなくした震災遺児を対象に、対象者が満19歳を迎えるまでの間、主にウエアやシューズなど同社スポーツ用品を継続的に提供。

これまでに支援を受けた人:184名(3月10日現在で41名が継続中)

2.スポーツ選手訪問プログラム

スポーツ選手を被災地の学校やイベントに派遣し、子どもたちと触れあうプログラム。トップアスリートたちと直接交流し身近に感じることで、スポーツマンシップを学び、心身の健全な育成をサポートする活動。

これまでの参加者数:約1万3,000人

3.健康運動支援プログラム

運動指導の知識を持つ社員や協力スタッフが被災地を訪れ、健康づくりの運動指導やイベントを実施。

4.神戸招待プログラム

被災した子どもたちを、アシックススポーツミュージアムやアシックススポーツ工学研究所などに招待し、スポーツの楽しさや復興後の神戸に触れることで活力を取り戻してもらう活動で、夏休みなどの長期休暇に実施。

これまでの参加者数:約50校、約800名

継続的な支援活動は、“hand to handプログラム”の対象の子どもが満19歳に達するまで実施。

また、多くの人々の支援により復興が進んでいること、復興に向けた取り組みが地元NPOによる継続した支援として引き継がれていることから、同社が行っている“健康運動支援プログラム”はその規模を縮小し、“スポーツ選手訪問プログラム”、“神戸招待プログラム”は活動を終了したとのことだ。

同社は、今後もスポーツを通じて人々の心と体の健康のための活動に継続して取り組んでいくとしている。

アシックス 代表取締役社長COO廣田康人のコメントは以下。

東日本大震災から10年が経ちます。アシックスは、震災直後から支援プロジェクトチームを立ち上げ、被災した方々を勇気づけようと、子どもたちにスポーツの機会を提供し、元気いっぱいに楽しい経験ができるよう努めてきました。これからも子どもたちがスポーツを通して心身ともに健やかに成長できるよう、この活動を継続してまいります。」

「アシックスの創業哲学である「健全な身体に健全な精神があれかし」の実現に向け、これからもみなさまの心身の健康に寄与できる商品やサービスを提供し、快適にスポーツができる健やかな地球環境が将来世代まで続くよう、取り組んでまいります」

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