ユーグレナが製造したバイオディーゼル燃料(以下、バイオ燃料)が、日清オイリオグループ(以下、日清オイリオ)の事業所である日清オイリオ横浜磯子事業場内に常駐している防災用消防車に導入されることを発表した。

バイオ燃料が消防車に導入されるのは今回が初めてだという。

また、日清オイリオの同技術開発センター(中央研究所・ユーザーサポートセンター)で発生する使用済み食用油を回収し、バイオ燃料の原料に再利用していくとのことだ。

同拠点で回収した使用済み食用油をバイオ燃料の原料とし、防災用消防車用燃料として使用する、循環型の取り組みを共同で実施する。

ユーグレナ社が日清オイリオに提供するバイオ燃料は、ユーグレナ社のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラント(以下、バイオ燃料製造実証プラント」)で製造されるもの。

このバイオ燃料は、微細藻類ユーグレナと使用済み食用油を原料に使用し、消防車自体の内燃機関を変更することなく使用することが可能な次世代バイオディーゼル燃料。

このバイオ燃料は、燃料の燃焼段階ではCO2を排出するが、原料となるユーグレナが成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルを実現するという。

日清オイリオは、低炭素・循環型社会の実現に貢献するため、今回ユーグレナ社が宣言した「日本をバイオ燃料先進国にする」ことを目指す『GREEN OIL JAPAN』宣言に賛同し、バイオ燃料を使用することを決定したとしている。

なお、燃料の使用を開始すると同時に、日清オイリオ横浜磯子事業場内の技術開発センターで発生した使用済み食用油をバイオ燃料製造実証プラントで製造するバイオ燃料の原料の一部として2021年1月から活用を開始し、循環型の取り組みを実現しているとのことだ。

今後も、ユーグレナ社は日清オイリオと共同で、バイオ燃料を通して、人の健康や環境に関するサステナブルな取り組みを実施していく方針を示している。