ワタミは新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、風況シミュレーションやCAE設計解析などの技術サービスを手掛けるテックレボリューションが提供している「3D飛沫可視化システム」を導入したと発表した。
建物内の気流や換気率、建物内に浮遊する飛沫粒子の経路を可視化することで、屋内空間における感染症対策の課題を明確化するという。
今回同システムは、ワタミの展開する焼肉店「かみむら牧場」京急蒲田第一京浜側道店で導入される。
3D飛沫可視化システムは屋内空間をレーザースキャンし、空調設備を付加した建物全体の3Dモデルを作成することで、気流と飛沫のシミュレーションを行う。
これにより建物内に浮遊する飛沫の経路を可視化して、建物内の安全性、最適な配置、空調や換気を検証する。
「かみむら牧場」京急蒲田第一京浜側道店で実施した調査では、店内の空気が3分間に1回のすべて入れ替わり、空気中に浮遊する飛沫が急速に減少していることが実証されたとのことだ。
同社は、今回の調査で得られた分析結果と対策ノウハウを他業態にも展開していく予定としている。