さらなる脱プラへ33%減 パナソニックとアサヒビールが「森のタンブラー」をリニューアル

パナソニックとアサヒビールは、飲料容器「森のタンブラー」をリニューアルすると発表した。

使用している材料の植物繊維(セルロースファイバー)の使用比率を55%から70%まで引き上げ、「森のタンブラー」1個あたりのプラスチック使用量を従来より33%削減し、さらなる環境負荷の低減を実現するという。

同社とアサヒビールは2019年から、パナソニックが開発した「高濃度セルロースファイバー成形材料」を原材料とした「森のタンブラー」のテスト販売を開始している。

今回、パナソニックが開発した高濃度化の技術により、植物繊維の濃度を55%から70%まで引き上げることに成功した。

新しく開発した70%濃度の「高濃度セルロースファイバー成形材料」を「森のタンブラー」に使用することで、「森のタンブラー」1個あたりのプラスチック使用量を5.44 g削減し、使用比率を45%から30%まで下げた。

植物繊維の使用比率の向上により、手触りや外観も、木材のようなマットで自然な風合いをより楽しめるという。

新しい「森のタンブラー」は、本年の夏頃からオンラインショップなどで販売予定。先行して3月8日から、天王洲の複合施設TENNOZ Rim内の飲食店KITEN TOKYOで、新しい「森のタンブラー」を用いたドリンクメニューを一部提供開始し、実際に使用する際の耐久性などを検証する。

さらに3月中旬より千葉大学構内のカフェ「アエレカフェ」においても新しい「森のタンブラー」をテスト展開。

さらに、4月中旬には学校法人日吉台学園が運営する千葉県の日吉台幼稚園・保育園にて、園内で使用するコップの一部として「森のタンブラー」が採用される予定。

子どもたちが環境負荷低減の取り組みに触れるきっかけづくりを通して、持続可能な社会の実現に貢献するとのことだ。

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