ファーストリテイリングと、グループブランドのユニクロ、ジーユー、セオリーは、3月8日の国際女性デーに合わせて、さまざまな女性応援施策を展開すると発表した。

同社は、社内外でダイバーシティ&インクルージョン(多様性の受容と尊重)の取り組みを推進しており、なかでも、服のビジネスを行う企業として、事業の主要な担い手である女性にとってより良い環境を実現するジェンダー平等の取り組みは、その柱の一つだという。

ファーストリテイリンググループの女性支援の主な取り組みは以下の通り。

・UN Womenとのパートナーシップとアパレル産業の女性エンパワーメントに向けた取り組み

ファーストリテイリングは2019年に、UN Women(国連女性機関)とグローバルパートナーシップを締結し、アパレル産業における女性の地位向上に貢献することを目指した取り組みを進めている。

ファーストリテイリングの主要生産拠点であるアジアの取引先縫製工場で働く女性を対象に、キャリア形成を支援するプログラムを開発。

2020年にはバングラデシュの工場でパイロットプログラムを実施し、工場で働く女性とその同僚や上司の男性合わせて約400名を対象に、女性のエンパワーメントやキャリアアップをサポートするプログラムを提供した。

同プログラムは、2021年より対象工場を拡大してファーストリテイリングが独自に運用を開始し、ファーストリテイリンググループの服作りを支える女性たちのキャリアアップをサポートしていくとしている。

また、3月8日の国際女性デー当日には、米国ニューヨークのグローバル旗艦店ユニクロ5番街店で、UN Womenとの共催によるオンライントークイベントを開催する。

ユニクロのコラボレーションパートナーであるデザイナーのHana Tajimaさんらをゲストに迎え、“Emerging Stronger – Resilient Women Building Bridges Towards a Better Future”をテーマに、女性の視点からよりよい未来を考えるとのことだ。

・「若草プロジェクト」を通じて、困難な状況に置かれた女性たちを支援

ファーストリテイリングは2016年から、日本国内で困難な状況に置かれた少女や若い女性に寄添い支援する取り組み「若草プロジェクト」をサポートしている。

2020年までに、グループブランドのユニクロ、ジーユー、 セオリーが、全国約330の若草プロジェクトの連携施設に対して累計37,000点以上の衣料を寄贈しているという。

また、ジーユーの「マイレージプログラム」では、ユーザーが商品の購入などで獲得したマイルの寄付先として任意で選べるパートナー団体のひとつとしても若草プロジェクトを支援している。

今回、国際女性デーにあわせ、ユニクロ、ジーユー、セオリーは、全国のシェルター(婦人保護施設、自立援助ホーム、子どもシェルターなど)に入居する若い女性たちの自立を支援する取り組みの一環として、3ブランドの衣料計約6,300点を全国85の施設に寄贈。

また、ユニクロ、ジーユーの店舗では、これらの施設に入居する女性・少女を招待してイベントを開催。自分で好きな服を選ぶ体験を楽しんでもらうことで、社会とつながり、自立に向けた一助となることを目指すとのことだ。

・国際女性デー@UNIQLO TOKYO

ユニクロのグローバル旗艦店UNIQLO TOKYOでは、3月5日から約1か月にわたり、さまざまな女性応援施策を展開するという。

イタリアでは3月8日に、男性が女性にミモザの花をプレゼントする習慣があることから、これにちなんで3月5日~31日の期間、UNIQLO TOKYOのユニクロ、セオリー、コントワー・デ・コトニエ各ブランドの売り場スタッフが黄色の服を身に着けて利用客を迎える。

店内の各所を黄色の花で飾り、ユニクロをはじめ、ファーストリテイリンググループの女性支援活動も紹介するとのことだ。

また、3月8日に、UNIQLO TOKYOで商品を10,000円以上購入した人に、黄色の花をプレゼント。

さらに、3月14日と21日の2回に渡り、国際女性デーを記念したスペシャルトークイベントも開催するとしている。

以下、国際女性デー記念 スペシャルトークイベントの開催概要。
・日時:3月14日 、3月21日15:00~16:00
・場所:UNIQLO TOKYO 4Fキッズスペース
・対象:オンラインストリーミング配信
・内容:
3月14日 「Support コロナ禍で女性にどんな影響が?そして何ができるのか。」
3月21日 「Inspiration 女性として、起業家として。」 (THEORY Be heard project)