復興感謝のビール 「第15回東北魂ビールプロジェクト」販売開始 東北6県ビール会社11社が共同

世嬉の一酒造含む東北6県のビール会社11社は、「第15回東北魂ビールプロジェクト」として、共同でビールの販売を行うと発表した。

東北震災復興に寄与してくれた人への感謝の意を込めて、地域の米、ホップを使用し、各ブルワリーが美味しいと思う特別ビールを醸造し、3月4日より販売を開始するとのことだ。(一部のブルワリー予約のみ、3/8に出荷)

東北魂ビールプロジェクトとは、東北のクラフトビールのブルワーが集まり、互いの経験・知識をオープンにして技術研鑽し、東北を美味しいビールを醸造する場にするプロジェクト。プロジェクトの研修として、毎年数本の仕込みを共同で行っている。

今年はコロナ禍ということもあり担当者全員が集まることが難しく、共同で同じビールを作ることは叶わなかったという。

その一方で、「地域の米とホップを使用したビールを提供すること」を条件とし、各社がそれぞれ特別なビールを醸造・販売することを決定したとのことだ。

形式を変えながらも今年もプロジェクトを続けるに至ったのは、プロジェクトの立ち上げ時のエピソードが理由。

10年前、3.11の震災の被災によって、全国の多くのファンから支援が集まり、そのおかげでビールの醸造を何とか継続することができたという。

2012年にいわて蔵ビール、あくらビール、福島路ビールが集まり、何か恩返しをしようと話し合ったところ、「ビールの品質でしかお客様に恩返しができない、だからこそ皆で力を合わせてビールの品質を高めよう」と、このプロジェクトは立ち上がったという。

それから徐々に賛同する仲間が増え、現在は14社のクラフトビールメーカーとキリンビール仙台工場、キリンビールのクラフトビールメーカー、スプリングバレー様が加わり継続して勉強会を開催しているとのことだ。

今年は東日本大震災から10年目を迎える。全国の人々からの支援を忘れず、ビールの品質をたゆまず向上させるためにも、今年も可能な形でプロジェクトを継続する運びとなった。

いわて蔵ビールのありがとう10年エール

第13回目の東北魂ビールプロジェクト東北11社がそれぞれ、地域のお米、ホップを使用し、東北震災復興に寄与してくれた人への感謝の意を込めて、各ブルワリーが美味しいと思う特別ビールを醸造し、3月4日から販売開始する(一部のブルワリー予約のみ、3/8に出荷)。

そして世嬉の一酒造からは、岩手県産陸前高田市の復興米「たかたのゆめ」と岩手産ホップIBUKIを使用し、岩手で自然採取した酵母を使用した「ありがとう10年エール」を発売するとのことだ。

ホップの香りと酵母由来の香りが織りなす、米の旨味が加わったバランスの良いビールとなっている。

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