無印良品を展開する良品計画は、千葉県鴨川市ならびに東安房漁業協同組合と、地域社会の発展と地域経済の活性化を目指した連携協定を締結したことを発表した。
同社は、「感じ良いくらしと社会」の実現を目指し、各自治体や地元住民が主役となって、それに無印良品が巻き込まれる形で地域を活性化していくさまざまな取り組みをすすめている。
鴨川市において、同社は2014年より同市釜沼北集落で「鴨川里山トラスト」活動を開始し、2016年には同市大山地区で生産された米を使用し地元酒蔵で醸造した日本酒を販売するなど、地域住民と無印良品のユーザーとのつながりを生み出したり、地域資源の活用をすすめてきたという。
これらの活動をきっかけに、2017年4月に鴨川市と「地域活性化に関する協定」を締結し、2018年4月には鴨川市の総合交流ターミナルの指定管理者として、同ターミナルを「里のMUJI みんなみの里」にリニューアルオープンし、以降も鴨川市と連携しながら様々な取り組みを進めてきたとのことだ。
鴨川市は、千葉県房総半島の南部、太平洋側に位置しており、海・田園・里山に囲まれ、水産物・農産物に恵まれた地域。
東安房漁業協同組合の天津小湊支部では、漁師の高齢化、水産物消費量の減少および価格の下落などの課題を抱えており、また、同支部のある天津小湊地区では人口減少と高齢化が進んでおり、地域内の活性化が急務となっているという。
これらの課題解決のため、同社がこれまでに培った経験を活かすとともに、同協定を通じて緊密に連携することで、「活き活き小湊ウオポート」を中心とした地域振興、水産業振興、まちづくり等の多様な分野で相互に協力し、持続可能な地域社会の実現を目指すとしている。
【協定における連携分野】
同協定では、上記の目的を達成するために以下の分野を中心に連携し、協力していくという。
- 「活き活き小湊ウオポート」を中心とした地域の活性化に関すること
- 水産物の販路拡大、ブランド向上に係る情報発信の強化に関すること
- 未利用、未活用および多獲性の水産物に関すること
- 新規漁業従事者の獲得に向けた施策に関すること
- その他、目的を達成するために必要な事項