トヨタ自動車(以下、トヨタ)は、SDGs貢献に資するプロジェクトに対する支出を社債発行により調達するため、「Woven Planet債(ウーブン・プラネット債)」の発行を計画。
発行規模は、円建社債・外貨建社債あわせて最大5,000億円程度を予定していると発表した。
自動車業界が100年に一度の大変革の時代を迎えている中、トヨタはこの変革をチャンスと捉え、自動車をつくる会社からモビリティカンパニーへのモデルチェンジを進めているという。
トヨタはこの取り組みを通じて、より大きく進化した価値を社会に提供し、事業を通じてSDGsの達成に貢献したいと考えているとのことだ。
これまでもトヨタは、社会課題である安全と環境の問題を解決する取り組みに加え、未来のモビリティ社会の構築に向けた取り組みも進めてきた。このような取り組みに必要な資金を調達し、SDGsの取り組みを加速させるためにも、今回、「Woven Planet債」を発行する予定であるとしている。
「Woven Planet」は、「自分以外の誰かのために」というトヨタが創業から守り育ててきたトヨタフィロソフィーの精神と、「誰ひとり取り残さない」というSDGsの精神で未来に向けた歩みを一歩一歩進めていくという決意を表しているという。
「Woven」とは「織り込む」という意味で、その由来は、創業者・豊田佐吉が自動織機を発明したときの原動力である「母親の仕事を楽にしたい」という想い、創業の精神を継承し続けることにあるとし、また、自動運転やモビリティサービスの開発・実装を支えるために絶対に必要になる「道」を「織り込む」ことも意味している。
人を中心に、ソフトウェアやコネクティッド技術により、モノ・情報・街をつなげ、新しいサービスや商品を創出することを目指しているとのことだ。
「Planet」には、ホームタウン、ホームカントリーと同じように、地球単位の視点「ホームプラネット」という考え方で、この地球に住む人が未来に貢献することで次の世代に美しい故郷を残したいという想いが込められているという。
誰かと対立するのでなく、「ただ自分の強みを誰かの役に立たせたい」という想いで、各々が力を出し合えば、SDGsに貢献することにつながると考えているとのことだ。
トヨタは今後もこのような考えのもと、SDGs、国際社会が目指すより良い世界づくりに持続的に取り組んでいくとしている。