総合刃物メーカーの貝印は、ハンドルに紙、刃体(ヘッド部含む)に金属を使用した脱プラスチック仕様の「紙カミソリ™」を4月1日10時より事前予約を開始し、4月22日10時「地球の日(アースデイ)」より公式オンラインストア「KAIストア」にて販売開始すると発表した。

エコな世の中の実現やSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた社会機運が高まる中、刃物を軸に1万点以上の商品を展開する貝印においてもその一助となるべく、モノづくりにおける脱プラスチックの取り組みなどを推進しているという。

今回発売する「紙カミソリ™」は、ハンドルに紙、刃体(ヘッド全体含む)に金属を使用することで、カミソリを脱プラスチックなアイテムに変貌させ、プラスチック排出量の削減を目指すもの。

開発にあたっては、1908年に刃物の町・岐阜県関市に創業し三枚刃カミソリを生み出した貝印が、総合刃物メーカーとして長年培った知見を最大限に活用しているとのことだ。

部門横断で集結した東京・岐阜の社員有志5名が、エコの観点や「いつでも清潔で快適」を提供する“1Day カミソリ”という観点から 紙素材に着目し「紙カミソリ™」を商品化。

構造は丈夫な紙スプーンや牛乳パックから着想を得て、単にプラスチックを紙に置き換えるのではなく、プラスチック製のカミソリと遜色ないハンドルの持ちやすさや、切れ味にこだわって設計。

また、ハンドルをプラスチックから紙にすることで、薄型パッケージによる持ち運びの利便性やグラフィックの自由度の向上といった機能面でのメリットも実現。

耐水性に優れた仕様のため水やお湯(約40℃)に濡れても使用可能で、細菌の繁殖やサビの心配がなく、常に清潔に使用できるとしている。

また、紙製のハンドルを生かし、好きな色やデザインを自由にレイアウトした、オリジナルカミソリの製作が可能。

価格は、5色セットで1,000円(税抜)となっており、カラーはオーシャンブルー・ボタニカルレッド・ヒスイグリーン・サニーイエロー・サンドベージュの5色展開。

社内マーケティング部門がこのアイデアに注目し、SDGsコンセプト商品として商談会で展示したところ、予想以上の反響があったことから、今回の商品化に向けて本格始動する運びになったとのことだ。

商品化にあたり、ジェンダーフリーなカラー選定にもこだわり、ユニセックスで使える計5色を用意。

公式オンラインストア「KAIストア」での先行販売ののち、2021年秋には全国の各小売店などでの販売をスタートする予定としている。