伊藤忠商事は、新設する100%子会社のCiRCuS(以下、サーカス)を通じて、アスリートやスポーツチーム向けにファン構築支援事業を開始すると発表した。

国内のスポーツ市場規模は年々拡大していたが、昨年の新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、多くのスポーツ大会や試合が延期・中止となり、深刻な影響を受けているという。

あらゆるリーグやチームだけでなく、アスリート個人にも影響は大きく、競技継続が困難となる状況も散見されるとのことだ。

他方、現状のアスリートやチームは、主にSNSを活用してファンとコミュニケーションしているが、広くファンを集うことができる反面、ファン以外からの誹謗中傷のリスクも抱えると同時に、ファンから収入を得るサイト等は独自で作成する必要があるという。

伊藤忠商事は、国内のスポーツ市場拡大とスポーツ環境の改善を目的として、アスリートやスポーツチーム向けにファン構築支援サイト「CiRCuSFan(サーカスファン)」を開設。

サーカスファンでは、プロアマ問わず、アスリートやチームが、月額利用料無料で簡単に自身のファンサイトを開設し、クローズドな環境で、限定コンテンツやメッセージをファンに配信することが出来る。

一方、ファンは自分の好きなスポーツチームやアスリートのファンサイトに有料で加入することができ、オンラインイベント等を通じてアスリートやチームとSNSでは体験できないコミュニケーションが可能となる。

また、デジタルギフト等、様々な形でアスリートやチームを手軽に支援することが可能。

伊藤忠商事は、次期中期経営計画の基本方針として「マーケットイン」による事業変革を掲げており、同取り組みは、これに合致するものであるとしている。

今後、サーカスファンに参画するアスリートやスポーツチームを積極的に募集し、ファンの拡大支援を推進していくことに加え、中長期的にはスポーツ団体やスポーツチーム向けに、ファンエンゲージメント構築のコンサルティングや、伊藤忠商事のグループ会社およびパートナー企業と連携したDX支援を通じて国内スポーツ市場の拡大に貢献していくとのことだ。