エイベックス・エンタテインメント(以下、AEI)と、アリーナ、ホール等の施設運営、スポーツ、音楽興行ビジネスを展開するAEGの音楽興行部門であるAEG Presentsは、相互補完的パートナーシップを締結し、共同事業「AEGX(エーイージーエックス)」をスタートすると発表した。

AEIとAEG Presentsは、それぞれの強みを活かし、アーティストの育成とライヴ・エンタテインメントの両方において、国際的な機会を創出していくとのことだ。

エイベックスは、「Entertainment×Tech×Global」を戦略テーマに掲げ、新たな時代を勝ち抜く「強いIP(コンテンツ)の創造」を推進しており、国内はもちろん、グローバルに展開できるIPの開発・育成に取り組んでいる。

AEGXは、ライヴ事業におけるグローバル戦略を加速させ事業の拡大を目指すという。

AEGXは、アジアのアーティストやコンテンツを世界中の音楽ファンに届けることができるように、AEG Presentsが世界各国に保有するアリーナ・シアターなどの興行施設、フェスティバルやグローバルツアーパートナーシップを活用していくとのことだ。

同様に、AEG Presentsは、AEIの日本における独自のリソースとプラットフォームを活用し、日本の音楽ファンに向けた海外アーティストのマーケティングを実現すると同時に、ライヴ・イベント市場を拡大。

同契約により、両社は、今後ますます連携を深め、ボーダーレス化が進む音楽エコシステムの中で、アーティストと音楽ファンに非常に高度なサービスを提供することができるようになるとしている。

また今後、両社は、日本におけるAEGアーティストの共同プロモーション、新たな音楽フェスティバルや興行施設の共同開発、エイベックスの所属・契約アーティストにとどまらない、アジア圏アーティストのグローバルツアーのプロモーションなどに注力していくとのことだ。

AEG Presents 会長兼CEO ジェイ・マルシアーノ氏は以下のようにコメントしている。

「AEGXは、私たちの事業の核心であるグローバルなアーティスト育成のためにシナジー効果を活用できる最適な例です。

エイベックスと提携してAEGXを立ち上げることで、エイベックスとAEG Presentsの双方が、世界を国境のないグローバルコミュニティとして見ているミュージシャンのために、真の機会を創出することが可能になります。将来の共同事業を大変楽しみにしています。」

また、エイベックス・エンタテインメントの代表取締役社長 黒岩克巳氏は以下の通り述べている。

「世界的なエンタテイメント企業であるAEG PresentsとAEGXのスタートを発表できることを嬉しく思います。AEGXは、世界から日本へ、そして日本から世界へ、素晴らしいアーティストたちの魅力をお届けすることで、世界中の音楽ファンとエンタテインメントの発展に貢献できると確信しています。

新型コロナウイルス感染症は、音楽の力とエンタテインメントの可能性を改めて私たちに気付かせてくれました。私たちは互いを信頼し、エンタテインメントを創り届け続けることを通じて、新たな未来へ第一歩を踏み出します。」