ジョンソン・エンド・ジョンソン コンシューマー カンパニーは、新型コロナウイルス感染症拡大の中で3月11日を迎えるにあたり、「明日、災害が起きたら?3.11から10年経った今、災害への備えを見直そう」のテーマを掲げ、東日本大震災で最も大きな被害を受けた東北3県(岩手・宮城・福島)に当時在住していた男女合計1,000名を対象に、コロナ禍で災害が起きた場合に備えるための防災グッズに関する意識調査を実施し、その結果を発表した。
「防災キットを用意している」と回答した被災経験者は全体のうち約4割と、過半数が防災キットの備えがないことが明らかに。
年代別に見ても、防災キットの備えが最も高かった60代でも48%と半数に満たなかった。
一方で、防災キットの備えが最も少なかった世代は40代で、「用意している」との回答者は35.5%となった。
防災キットを用意している被災経験者のうち、「コロナ禍で中身をアップデートした」と回答した割合は全体で約4割とわかった。
年代別に見ると、特に20代でアップデートした割合が高く、男女ともに6割を超えた。
一方で、50代・60代では平均29%と、世代によって行動に起こした割合に大きな差が出る結果となった。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、災害対策に対する意識が変化した被災経験者は全体のうち37%と判明した。 「変化した」との回答者を年代別で見ると、30代が31%と最も低く、60代が40.5%と最も高かった。
問2-2)問2で「はい」と回答した方、どのような考えの変化がありましたか?(自由記述)
<回答結果(一部抜粋)>
・アルコール消毒やマスク、ウェットティッシュを追加した(福島県在住、30代・男性)
・いつ何があってもおかしくないという意識に変わった(岩手県在住、20代・男性)
・生活必需品が手に入らなくなる場合を考えて備えは必要と思うようになった(宮城県在住、50代・男性)
・避難先などでも感染予防できるように、マスクや除菌出来る物を多めに用意しようと思った(岩手県在住、20代・女性)
・外出を控えなければならないので食材の常備などするようになった(宮城県在住、40代・女性)
・体育館等への避難は出来ないため、車中泊用に寝袋等を用意した(福島県在住、50代・男性)
・感染症対策や衛生面にさらに気をつけるようになった(岩手県在住、20代・男性)
・水や食料だけではなく、マスクや医薬品、アルコールなどの備蓄の必要性を感じた(宮城県在住、60代・男性)
・地震がもし発生したら連絡や場所についてどうするかを家族と相談した(宮城県在住、30代・女性)
・避難所での避難ではなく、自宅避難に変更したい(福島県在住、60代・男性)
コロナ禍で災害対策の意識が変化した被災経験者のうち、行動にも変化が生まれたと回答した割合は全体のうち66%と、意識と行動の結びつきが強いことがわかった。すべての世代において、過半数以上が「行動も変化した」と回答したが、特に60代の男性は84%と割合が高かった。
一方で、「意識に変化はなかった」と回答した被災経験者を見ると、今後「意識/行動を変える必要がある」と感じる方も少なく、全体の過半数が変化の必要性を感じていないことがわかった。
しかし、50代・60代では、約56%が「意識/行動を変えるべき」と回答している。
震災当時を振り返って「もっと防災の備えをしておけばよかった」と感じる割合は、全体のうち約64%と過半数を大きく超えている。年代別に見ると、特に50・60代女性の7割以上がより日頃の備えをしておけばよかったと回答している。
問4) 被災された際、なくて困ったもの/被災する過程で必要だったと気づいたものはなんですか?
問5) 避難所へ避難された経験のある方、避難所で過ごす中で不便だった/困ったことはありましたか?
問6) コロナ禍で大規模災害が起き、避難所へ行く必要が出たと仮定した際に最も不安だと感じることを、次のうちから一つ選択ください。
問7) 被災された経験を踏まえ、「コロナ禍に避難所へ行く必要がある」と仮定した場合に、持参すべきと考えるものを優先度の高いものから3つ、次のうちから選んでください。(複数回答、上限3つまで)
全ての回答項目は以下の通り:
体温計、手洗い洗剤石鹸、マスク、消毒用アルコール、台所用洗剤、⻭ブラシセット・洗⼝液(マウスウォッシュ)、入れ⻭(ケース含む)・入れ⻭洗浄剤、補聴器、眼鏡ケース・コンタクトレンズケース(洗浄液含む) 、ティッシュ・ウエットティッシュ、着替え(下着) 、靴下、タオル、簡易トイレ・おむつ、使い捨てカイロ、医療品(消毒液・絆創膏) 、モバイルバッテリー、その他
問8) 被災された経験を踏まえ、避難所で新型コロナウイルスの感染リスクを下げるために最も重要だと思う対策は次のうちどれですか?
【調査方法について】
■調査概要:岩手・宮城・福島の被災経験者に防災グッズに関する意識調査
■調査対象:岩手・宮城・福島の被災経験者 1000 人 (20~60 代の男女各 100 名)
■調査方法:オンライン調査
■調査期間:2021年2月5日~ 2021年2月9日
■調査実施機関:Grill
<参照元>
ジョンソンエンドジョンソン『東日本大震災から10年目を迎える2021年ー岩手・宮城・福島の被災経験者1,000人に防災グッズに関する意識調査を実施
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